2023.12.06
☆11月室内装飾☆
まさに冬、という寒い日も少しずつ増えてきましたね。
さて、今回は11月の室内装飾についてお伝えしたいと思います!
11月(霜月)の装飾
~七五三~
千歳飴(長寿)
柿(嘉来で喜びが来る)
扇子(末広がり)
折り紙 鶴 亀
七五三の由来は、室町時代にまで遡ります。当時は幼児の死亡率が今とは比べ物にならないほど高く、生まれて3~4年たって、初めて、当時の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録されました。
七五三は、死亡率の高い危険な時期を乗り越え、無事に成長してこられたことの節目として、その子の生まれた土地の神様に感謝と加護を祈る儀式として江戸時代に定着しました。
もともとは、宮中や公家の儀式でしたが、江戸時代には呉服屋の宣伝によって、一般的に広く行われるようになったということです。
それぞれの年齢の儀式の由来は以下の通りです。
三歳 髪置の儀 男女とも髪を伸ばし始める
昔は生後7日で産毛を剃って三歳までは丸坊主なのが普通でした。これは病気を予防する意味があったようです。
五歳 袴着の儀 男の子が袴を着る
幼児から少年の節目として男児が初めて袴を着ける儀式です。
七歳 帯解の儀 女の子が帯を締める着物に変える
昔は小さい女の子の着物にはひもを付けていましたが、紐ではなく帯を着けさらには大人と同じ着物を付けるようになるという儀式です。
(つき組)
「赤ちゃんと見に行く」と言って自分の赤ちゃんと一緒に室内装飾を見に行きました。
みんなにとって馴染みのある柿を持ちたがる姿がありました。「わたしもー」と取り合いになることもありましたが、保育者がお互いに見たい気持ちがあることを伝えると、友だちが見終わるのを待ってくれる子もいました。
鶴の折り紙を見て「とりさーん」と羽の部分を動かして飛ばす真似をしていました。他にも亀の折り紙があり、手に持って観察していました。
大きく成長したことをお祝いするものだと子どもたちに伝えました。難しいようでしたが、保育者の話はちゃんと聞いてくれていました。
(そら組)
見た瞬間に「わー!かめだ!きょうりゅうだ!」折り紙を手に取る子どもたち。
「恐竜じゃなくて鶴なんだ。鳥さんだよ」と伝えると「パタパタ」と羽を動かして飛ばしているようでした。
「これかめ?」とつぶやく友だちに「かめだよ」と教えたり、「みてみて」と見せたりと子ども同士でやりとりしていました。
大きな柿を見て「大きい!!」と自分の手より大きな柿を持って驚いていました。もしかしたら持った時のズッシリ感も感じていたかもしれません。「どんな匂いがするのかな?」と聞くと柿に鼻を近づけて「あまい」「柿の匂い」とそれぞれが感じたことを伝えてくれましたよ。おやつに出るとニコニコになる大好きな柿なので、手に持ちずっと匂いを嗅いでいる子もいました。
千歳飴の袋を触ると中に長い何かが入っていることに気が付きました。「これ飴なんだよ」と伝えると「えー!飴大好きだよ」と笑顔になっていました。大きな長い袋を持つと「前見えないよ」と言いながら長さに驚く姿が見られましたよ。「七五三でもらったかな?」と聞くと「もらったよー」とその時を思い出して嬉しそうな様子も見られました。
実際に七五三のお祝いをした子が多かったので、七五三の展示をつき組さんよりも身近に感じているようでした。
七五三は子どもの成長を喜び、願う日本の伝統的な行事です。その意味をしっかりと理解するのはもっと大きくなってからだとは思いますが、それぞれの子の実際の七五三の経験と共に、この毎年の展示が子どもたちの心の中に残っていってくれればと思います。