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2023.12.22

【12月室内装飾】冬至

 

今週は12月の室内装飾“冬至”について紹介します。

 

冬至とは1年で夜が最も長く、昼が短い日です。冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養を付け、身体を温めるゆず湯に入り無病息災を願いながら寒い冬を乗り切る知恵とされています。柚子は冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない・病気にならないといわれています。また、柚子の強い香りが厄を落とす・邪気を取り除くという考えもあったようです。かぼちゃ(南瓜(なんきん))は、運盛りといい、「ん」の付く食べ物を食べると運気が上がるといわれています。小豆は持つ赤色は邪気を寄せ付けない効果を持つ色と考えられていました。お米に小豆を入れて煮込んだ小豆粥は別名「冬至粥」ともいいます。

玄関には【小豆・柚子・かぼちゃ(南瓜)】を飾りました。

 

ほし組では保育室から見える玄関の装飾に興味を示し、指差しをして「あ!」と伝えるような姿がありました。「かぼちゃだね、大きいね」「黄色いのは柚子だね、みかんと似ているね」と見た様子を伝えていきました。玄関で実際に手に触れ観察をすると、柚子を両手で包み込むように持ったり、器に入った小豆をじっと見つめたり、音を確かめるような姿が見られました。一緒に観察を楽しむ中で「かぼちゃはボコボコしているね」「柚子のいい匂いがするね」「小豆は小さいね、ツルツルしているね」と様子を代弁していきつつ、「冬至はお日様が出ている時間が1番短いんだね」「かぼちゃや柚子で冬を元気に過ごせるんだね」と伝えたり、夕方には「もうお外が暗くなってきたね」等、行事や季節の変化を感じられるよう関わっていきました。

 

つき組ではかぼちゃを持って重さを確かめたり柚子を見て「みかん!」と知っているものと繋げて表現する姿がありました。一緒に柚子の香りを嗅いでみたり、手で触れごつごつとした感触を確かめる中で「柚子っていうんだよ、みかんにも似ているね」「寒い冬に柚子を入れたお風呂に入って風邪をひかないようにするんだね」等、子どもたちに分かり易い言葉で季節の行事や日本の文化について伝え、興味に寄り添っていきました。また、小豆を見ると「どんぐりみたい」と伝える姿や小豆が入っている器を振るようにして音を確かめるような姿もありました。子どもたちの表現や感じたことに対して受容的に応答し関わっていきました。

 

そら組では子どもたちが装飾に気が付くと「あ、かぼちゃだ!」「これはみかん?」と興味を示し手に取ってみたり、匂いを嗅ぐ姿がありました。小豆はあまり見たことがなかったようで「これは何?」と保育者に尋ねたり、器を振るようにして小豆の音を聞くような姿もありました。保育者も一緒に観察し、子どもたちと発見を共有しながら柚子や小豆、冬至についても分かり易く伝えていき、日本の伝統を知り興味を深められるよう関わっていきました。