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2024.05.07

5月の室内装飾『端午の節句』

 

 

毎月、保育園の玄関に日本に昔から伝わる行事にちなんだものや、季節ごとの自然物などを展示します。日本ならではの季節や伝統行事等に室内装飾を通して親しむことや、実際に本物に触れることで五感を使い感性や感覚を育むことをねらいとしています。

 

5月は室内装飾として『端午の節句』をテーマに、兜と季節の草花(つつじ、シダ、ハルジオン、カキツバタ)を飾りました。

子どもの日とは、もともと5月5日『端午の節句(たんごのせっく)』で、男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いする日でした。1948年に、5月5日を子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかるとともに母に感謝するお休みの日と決められてから、端午の節句の日が、子どもの日にもなったそうです。

兜や鎧には、子どもの代わりに厄を引き受ける形代(かたしろ)の意味と、災難から身を守り、たくましく勇猛に成長するという意味があります。端午の節句で飾る兜や鎧は実戦で使うためのものではなく、武士が行事や式典で身に着ける正装の為、武士のように勇敢で強い子に成長してほしいという願いが込められています。

 

子ども達と観察した際の様子です。

ほし組では初めて見る兜を目の前にピタッと動きを止めて立ち止まり、じーっと見つめています。本物の兜は迫力がありますね。初めての物に戸惑いや不安もあったようで兜と保育者を交互に見つめていたので、「大丈夫だよ」と保育者が兜やお花に触れてみました。

すると、少しずつ手を伸ばし始める姿が見られていました。信頼する大人が触れているものは『もしかしたら大丈夫かもしれない』と感じたようです。お花を掴んだり指でつまんだりして感触を確かめていました。兜はキラキラした飾りに興味を持って触れていましたよ。

 

つき組そら組では、季節の草花に興味津々な様子で積極的に関わる姿が見られていました。お散歩の道中で見たお花と結びついたようでツツジやハルジオンに顔を近づけて見ていますね。「綺麗だね」「どんな色かな」「ふわふわしてる?」など子ども達の声や表情に対し丁寧に言葉を添えての関わりを大切に過ごしています。

 

葉の大きさを持って感じたりお花の匂いを嗅いで確かめる姿も見られていました。目で見て匂いを嗅いで、肌で触れて・・・五感を十分に使って確かめています。本物に触れることでしか得られない気づきがあることに気づかされますね。

今後の装飾でも送迎の際など是非お子様と一緒に触れてご覧になってみて下さいね。

 

~おまけ~

ある日の休日、沢山のこいのぼりを保護者の方と一緒に見たと連絡帳でお知らせして下さったご家庭がありました。そこでお部屋にそっと『きせつの図鑑』を設置してみました。保育者と一緒に図鑑を開き、こいのぼりを発見。「・・・あった~~!!」「あ!!あっ!」と大きな声で伝えていました。見つけた瞬間表情がパッと明るくなり、腹ばいになって夢中で図鑑を見る姿に保育者の心も動かされた時間でした。実際にこいのぼりを見た経験が結びついて、興味関心が大きくなったのですね。「ママとこいのぼり見たんだよね」と共感しながら過ごしました。これからも子ども達一人ひとりの心の動きや発見に丁寧に寄り添いながら一緒に感じ取っていけたらと思っています。