2023.12.22
12月室内装飾 『冬至』
12月の室内装飾は、かぼちゃ、ゆず湯、あずきです。
冬至とは、北半球において日の出から日の入までの時間がもっとも短く、夜が長い日のことを言います。
『冬至』という日本の呼び方は、二十四節気(にじゅうしせっき)という古い暦から来ています。
冬至の日には古くから「風邪を予防できる」と言われているかぼちゃを食べて栄養をつけ、体を温めるゆず湯に入って無病息災を願う風習があります。
*南瓜:冬至の食べ物といえばかぼちゃ。かぼちゃは、様々な栄養や食物繊維をたっぷり含んだ緑黄色野菜。
新鮮な野菜が少なくなる冬を乗り切るために、冬至という節目の日にかぼちゃを味わって栄養をつけよう、という先人の知恵です。ただ、江戸時代の文献には「冬至にかぼちゃ」という内容は来記述はなく、明治以降に生まれた比較的新しい習慣と考えられています。
*柚子湯 :もう一つの冬至の風習が柚子湯。この習慣は江戸時代からあったようです。
「冬至」を「湯治」にかけ、「柚子」を「融通の利く」(=体が丈夫)にかけて、お風呂屋さんが始めたとされています。柚子は11月12月が収穫期。柚子の果皮には、風邪予防や保湿、血行改善などを促す成分が豊富に含まれています。昔の人は、旬の柚子が健康にいいという事を経験の中で知ったようです。
*小豆(あずき):冬至には小豆とかぼちゃを煮た「いとこ煮」を食べるという地方があります。
本来「いとこ煮」とは硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことから
「いとこ煮」と名付けられた料理なので、小豆とかぼちゃ以外の場合もあります。
今年の当時は12月22日です。子どもたちと日本文化に触れられ、自分たちがクラス国の伝統や良さに気づけるよう月齢に合わせ過ごしました。その様子を今回紹介します。
【ほし】
柚子を見て「触りたい」と手を伸ばし、転がしてみたり、握ったりと感触を楽しみ、匂いを嗅ごうと鼻に近づける姿もあり、子どもたち一人一人が柚子をじっくり観察して過ごしています。
【つき】
「なにこれ?」「いい匂いね!」などとやりとりながら、柚子に興味を示す子どもたち。
手に取ると、「みかん!」「プニプニね!」と保育者に伝える姿や、絵本を取りに行き
柚子のページを開き、「一緒だね!」と見比べる姿もありました。
【そら】
服の袖が濡れないように腕まくりする姿やタオルを使い濡れた手を拭き
洋服や手をきれいに保とうとする姿が見られました。
柚子湯では、手を湯につけ「温かいね!」「ぬるぬるするね!」と濡れている柚子と濡れていない柚子を比べ、
発見や気づきを保育者に伝え過ごしていました。
【にじ】
お部屋に柚子が来ると「なんかいい匂いがするね!」「みかん持ってきたの?」と興味を持つ子が多くいました。
実際に、柚子湯をすると「温かくっていい気持ちだね!」「お湯がいい匂いがするね!」と友達と話し、ゆっくり過ごしていました。また、「お湯に入れるより、そのまま匂いを嗅ぐ方が匂いがいっぱいするね!」と
発見したことを保育者や友達に共有して過ごしていました。
【ひかり】
柚子の皮を剥くとみかんの様になっているか気になり、柚子の皮を剥く姿がありました。
実際に剥いてみると、種が入っていることやみかんに似ている事を発見し観察を楽しんでいました。
他にも、給食に柚子が入っていることに気づいたり、お部屋に飾ってあったいとこ煮の写真を見て「同じだね!」
「どんな味なんだ?」と食にも興味を持ち、冬至に触れるひかり組でした。
【ゆめ】
柚子の皮を、お花のようにきれいに剥き、お皿にして、沢山の種を集め、お湯に浮かべる姿がありました。
種の量により、重さで沈んでしまうことに気づいたり、種だけだと沈んでしまうことにも気づき、柚子に触れながら、匂いだけでなく、物の重さや性質などについての実験も楽しんでいたゆめ組でした。