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2023.12.23

12月の室内装飾☆

12月の室内装飾  テーマ:冬至

冬至とは、1年で一番夜が長く、昼が短い日で別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」と言われています。この日は太陽の力が一番弱まった日ではあるけれど、この日を境に再び力が蘇ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉なのです。冬至の日には古くから「風邪を予防できる」と言われているかぼちゃを食べて栄養をつけ、体を温めるゆず湯に入って無病息災を願う風習があります。

≪展示物 かぼちゃ、うどん、寒天、銀杏、ゆず、あずき≫

〇かぼちゃ(なんきん) うどん、寒天(かんてん)、銀杏(ぎんなん)

冬至の日には「ん」が付く食べ物を食べると運が上がるという言い伝えがあります。他にも人参(にんじん)、蓮根(れんこん)など「ん」がつくものがありますね。

〇ゆず(柚子) 冬至の日に健康と来福を願う縁起物であるゆずを入れた「ゆず湯」につかり体を温める風習は、諸説ありますが江戸時代の銭湯の「催し湯」の一つが始まりと言われています。

〇あずき(小豆) 中国の医学書に「小豆は鬼畜を殺し、痛みを止める」と書いてあるほど昔から効能が知られていました。中国などでは冬至の日は厄払いの為にあずき粥を食べる風習があり、小豆の赤い色は厄除けの意味合いがあります。

 

冬至にちなんだ食材を保育室へ持って行きました。自然物や本物が大好きな子ども達の反応が楽しみです。私たち保育士は、子ども達の主体的な活動を見守ります。

ゆずから柑橘系の良い香りがします。「いい匂い。」と保育士が思わずつぶやくと鼻を近づけてぱっと表情が変わり「匂いがする~」と感じた事を伝えてくれます。葉の触り心地も確かめます。柚子の葉ってよく見ると、小さい葉の先に大きな葉が付いているようなユニークな形をしているんですね。

 

小さい銀杏を握ってじっくり観察します。両手に1個ずつ持って打ち合わせて硬さや音を感じています。つるんと手から落ち転がっていく銀杏に手を伸ばします。

イチョウの葉が色付いて美しい季節。1、2歳児クラスのお友だちは散歩先でイチョウの葉を拾い、大事に持って帰ってきます。銀杏がイチョウの樹の種子だと知ると・・図鑑をめくりながら驚きや感じた事も共有します。

 

“かぼちゃの種は指でほじくると取れる”ことに気がつき、ほじくって取るの繰り返しを楽しみます。重たさと、皮の固さと種のぬめりと・・様々な感触が味わえます。

 

うどんの乾麺を見るのは初めての子どもが多いのではないでしょうか?なんだろう?の不思議な表情で最初は束から少しづつ1本づつ抜きます。そのうち少しの力でパキッと折れることを知りダイナミックに細かく折っていました。2歳児クラスではこの白くて細長くて硬い棒状のものが茹でるとうどんになることを知り「え?うどんなの!?」と驚いていました。

 

 

なんと言っても1番不思議なのは、、寒天ではないでしょうか。0歳児クラスでは、最初は誰も触らなかった寒天ですが、何だろう???と触ってみるとその味わったことのない感触に最後は皆が魅了されていました。むしることを楽しみ、どんどん小さくなっていきます。

2歳児では子どもの興味に合わせて水につける実験もしました。「柔らかくなった!」「しぼれる!」と感触の変化に感動!です。

 

引き続き、室内装飾を通して日本の古来からの風習や伝統・文化、日本の美しい四季などを子ども達と一緒に感じ、子ども達に伝えていけるよう準備していきたいと思います。