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2023.10.05

☆9月室内装飾☆

少しづつ秋を感じるようになりましたね。少し前に比べると過ごしやすい日も多くなりました。

 

さて、今回は9月の室内装飾についてお伝えしたいと思います。

 

 

9月(長月)の装飾

~秋分と彼岸~

彼岸花(曼殊沙華) お供物(干菓子)

 

彼岸

浄土教の思想では、極楽浄土は遥か西のかなたにあると考えられている為、太陽が真西からのぼって、真東に沈んでいく秋分と春分の日はこちらの世界である此岸(しがん)と仏様の世界である彼岸が最も近く通じやすくなり、ご先祖様への思いも最も通じやすくなるのではないかという思想が生まれ、お彼岸にご先祖様の供養のためにお墓参りをするという行事が定着していったようです。秋のお彼岸は秋分の日を中日としてその前後3日間を合わせた7日間で、今年は9月20日が彼岸入り、23日が中日、26日が彼岸明けです。

彼岸花

曼殊沙華(マンジュシャゲ)とも言われます。曼殊沙華とは仏典に由来する言葉で、サンスクリット語で「天界の花」という意味を持っています。彼岸花は球根の植物で、葉より先に花が咲きます。8月中旬には球根の中で花を咲かせる準備を終え、最低気温が20℃前後にまで下がってくると、一斉に花茎を伸ばし花をつけます。暑い日が続いていたため、今年の開花はゆっくりのようです

 

 

(ほし組)

   

赤くて大きい花の部分が目を引くようでじーっと見つめ釘付けになっていました。観察した後、気になって手を伸ばしチョンチョンと触れていましたよ。

 

1人が彼岸花に興味を示していると他の子たちは干菓子に目がいったようです。干菓子を掴んでみたり、掴んでいる友だちの行動を観察したり、振って聞こえる音に気付いたりと様々な様子が見られました。

 

様々な発見をして、そのことを保育者に伝えようとキラキラとした目で見てきます。「シャカシャカするね」と子どもの発見に共感すると、自分と同じ気持ちを共有することができて嬉しそうにしていました。

 

(つき組)

   

 

彼岸花を見て「お花だ」と笑顔になる姿が見られました。毒があるから「見るだけだよ」と伝えると離れて階段のところに座り観察していました。

さすがに遠いのではないかと思い「触れないけど近くで見てみたら?」と声を掛けると近くで観察していました。

保育者が「触らないでね」と言ったからか友だちにも「触らないでね」と言っていましたよ。

 

 

「これ何?」とお供え物のお菓子を指さしていました。「甘いお砂糖のお菓子だよ」と伝えると「おかし?」と自分の知っているお菓子とイメージが違っていて不思議そうにしていました。

 

(そら組)

   

 

 

そら組さんでは事前に彼岸花には毒があることを伝えてから見に行きました。

事前に毒があって危ないということを聞いていたので、人差し指で恐る恐る触っていましたよ。

友だちと「赤くてきれいだね」と彼岸花の華やかで品のある姿を愛でていました。

しばらく観察した頃、「そろそろお部屋戻る?」と聞いてみると「まだ見る」と返事が来て、彼岸花が気に入ったのだなと感じました。

彼岸花の美しい姿は、子どもたちにとっても魅力的のようですが、毒がある花でもあります。自然界の美しさ、不思議さはもちろん、危険についても本物と触れることで感じていって欲しいと思います。