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2023.03.14

☆3月 室内装飾☆

今週は暖かい日が多く、春らしい陽気ですね。

 

さて、今回は3月の室内装飾についてお伝えしたいと思います。

3月(弥生)の装飾

~雛祭り~

雛飾り 吊るし雛 桃の花

奈良時代の3月上旬の巳の日に人形(ひとがた)で自分の体を撫でて穢れを移しそれを川に流し厄払いや邪気払いをしていた「上巳の節句」と、平安時代の貴族階級の女の子のお人形遊び「ひいな遊び」が結びつき、流し雛が誕生し、その後、江戸時代に人形作りの技術が向上したことで、流し雛から家に飾っておく雛人形へと変化し、雛祭りとなったと言われています。

雛飾り:人形(ひとがた)や流し雛の風習から、雛人形に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうと言われています。

吊るし雛:昔、雛人形はとても高価なもので、庶民にはなかなか手に入らないものでした。そのため、生まれてきた子の幸せを願い庶民の間で、家族や親戚、近所の人たちみんなで小さな人形を作り持ち寄って吊るし雛が作られたと言われています。それぞれのモチーフひとつひとつに、女の子の元気な成長を願った意味が込められています。

桃の花:古来より長寿や魔除け、邪気を払う霊木とされています。上巳の節句の頃に桃の花が咲いていたため、桃の花を飾るようになり、桃の節句と言われるようになったようです。

 

(ほし組)

 

 

 

お雛さまやひなあられに興味を持ち手を伸ばしていました。ひなあられを持ったときに音がすることに気づき振って音を出すことを楽しんでいましたよ。

「シャカシャカシャカって音がするね」と声を掛けると自分の耳の近くに持っていき振って音を聞いていました。

音を聞いて「ふふっ」と笑ったり保育者の方を見て微笑んだりする姿が見られました。

 

雛人形を見て「かわいいねー」と言っていました。また、桃の花に興味を持って「これはー?」と聞く子どももいました。

 

   

 

上にも飾りがあることを伝えると手を伸ばしたり「だっこー」と言っていたので抱っこをして近くで見れるようにしました。

触ると揺れたり鈴の音がしたりするので笑顔になっていましたよ。

 

雛祭りが終わって室内装飾がなくなると、あった場所をじーっと見つめ「ないねー!」という姿が何度か見られました。

 

 

 

(つき組)

 

   

「お雛様見る!!」と言って見に行ったつき組さん。

雛あられを持つと耳元に近づけて音を聞いて楽しむ姿がありました。

「これお菓子だ」と中身が食べ物であると気づき、おままごとのように食べる真似をする子どもがいましたよ。

 

 

 

 

目の前の雛人形や雛あられに興味津々で上にも飾りがあることに全く気づいていませんでした。「上見て」と声を掛けると「あー!欲しい!」と言って手を伸ばしていましたよ。

そして、保育者に抱っこしてもらうと指先で優しく触っていました。観察しているうちにウサギがあることに気づくと「うさぎ!」と嬉しそうに言っていました。

さらに、「ゆらゆらしてる」などと次々に新しい発見をしてそれを言葉にして伝えてくれました。

寝ている顔をしている吊るし雛を見て「ねんねしてる」と言っていました。

 

(そら組)

 

   

 

室内装飾を見るとすぐに「かわいい」というそら組さん。カラフルなひなあられや雛人形がかわいく見えたようです。

雛人形を飾っている家庭もあり「お雛様とお内裏様だね」と話していましたよ。

他にも「お家にあるんだよ」「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお家にあったよ!お花もあったんだよ」と言う声も聞こえてきて雛祭りという伝統行事に親しんでいるのだと感じました。

 

 

雛人形をよく見ようと手に持って近くで見ていました。すると「女の子が多いね」「可愛いお洋服だね」「髪の毛縛ってるね」など細かい部分も見ていて様々な発見をしている様子でした。

 

 

 

雛あられを持った子どもが「食べてみたい」と言うと、スーパーで売っていることを知っている子どもが「スーパーに買いに行ってみたら?」と言っていました。

 

吊るし雛は、飾っている時に、最初に気づいたそら組さん。飾られている期間中、見かけるたびにウサギや桃の花のモチーフを見ては「かわいい」笑顔になっていました。

雛人形の「ひな」は「ひいな」という可愛らしいもの・小さいものを意味する言葉に由来します。日本の文化の中で受け継がれてきた本当のかわいらしさは、「カワイイもの」に囲まれて生活している今の子どもたちにも伝わる可愛らしさなのだと改めて気づかされました。