今月の装飾は、季節の花と食材をテーマに、イチゴ・ミツバ・新ジャガイモと、モクレン・ツツジを玄関に飾りました。

身近な食材ということで、子どもたちも興味を持って触れていました。

つき組の子どもたちが特に興味を持ったのは、イチゴです。

普段の保育園のおやつでもよく出るイチゴですが、いつもは食べることに夢中で口にすぐに入れてしまう食材を、保育者の見守りのもとでじっくりと観察していました。

保育者がすぐ側でイチゴに触れていることに気付くと、感触を確かめたい、観察したいという思いに繋がり、そっと手に取ったり、眺めたりしていました。

子どもたちの目線や仕草、触れ方から、五感で感じ取っていることや、心動かされた発見に、「やわらかいね」「赤いね」等、共感しながら見守りました。

また、ほし組の時に『いちご』の絵本をよく読んでいたこともあり、つき組になってから新しく読んだ『野菜と果物図鑑』でも、イチゴのページをじっくりと見る姿がありました。

そのままのイチゴとともに、さりげなく図鑑と同じように輪切りや薄切りの物を保育者が用意し、図鑑もそばに置いておくと、手に取ったイチゴと図鑑を見比べながら、同じものであることに気付いている様子でした。

保育者とやり取りをしながら直接触れる中で、イチゴの不思議さ、面白さに気付き、更に興味を膨らませ、指先に力を込めて潰したり、ヘタを取ったり、つぶれたもの、切られたものなどいつもとは違った状態のイチゴを観察したり、様々な方法でイチゴに関わっていました。

ひとりひとりのペースで十分にイチゴと触れ合い、満足気な様子がありましたよ。

こうした本物に触れることでしか得られない心の動きや発見を、今後も子どもたちとたくさん共有していきたいと思っています。

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