2025.01.20
1月室内装飾~小正月と二十日正月~
今回は1月の室内装飾についてお伝えします。
1月(睦月)の装飾
~小正月と二十日正月~
餅花・小豆
小正月とは1月14日~16日とされています。元旦から1月3日までの三が日である「大正月」が新年に歳神様をお迎えするという意味を持つのに対し「小正月」は豊作の祈願や家内の安全を祈願するという意味を持っています。
二十日正月とは、お正月にお迎えした歳神様がそれぞれの居場所にお帰りになる日とされ、お正月の終わりとなる節目の日となります。正月事始め(12/13)松の内、七草、鏡開き、小正月と続いてきた一連のお正月行事が二十日正月を持って終わりになります。
餅花:餅花は、1年の五穀豊穣を祈り、飾ります。ヤナギ・ヌルデ・エノキ・ミズキなどの木の枝に紅白の餅や団子を小さく丸めてつけて作られます。
小豆:小豆の赤い色には昔から邪気を払う力があるとされ、邪気を払い、この1年の健康を願って小正月、二十日正月とも小豆粥を食べる風習があります。
(ほし組)
「わあ」と目をキラキラさせて餅花に近づいていきました。餅で作っていることを伝えると、ツンツンと触り、ニコッと笑って喜んでいました。餅の感触が面白かったようです!
小豆に気づくと、すぐ手に取っていました。ツルツル滑る小豆と葛藤しながらも、諦めずに掴もうと集中していました。手に取ることができると、喜んで見せてくれたり、両手に1粒ずつ大切に握りしめる姿がありました。また、小豆が落ちたときにコロコロと転がっていく様子を見て「あ!」と指をさして驚いた様子の子もいました。保育者が「コロコロ落ちたね、転がったね」と共感すると、はっとした表情で小豆を観察していました。
(つき組)
一目散に小豆を触り始めました。前回の室内装飾や園庭で触ったことを覚えていたようです。
小豆が手にくっつく感触や、おぼんや床に落ちたときに音が鳴ると「おお!」と目を見開いて驚いていました。
餅花に気がつくと「これ何?」と保育者に聞いてきました。枝に餅をつけて作っていることを伝えると、「ん…?」と不思議そうな表情で首を傾げながらも、観察を続けていました!
(そら組)
餅花を見て「ピンクの花かわいい!」と話しており、「これはお餅でつくってるんだよ」と知らせると、年末に鏡餅を触った時に美味しそうな匂いがしたことを思い出し、顔を餅花に近づけて匂いを確かめる姿がありました。あまり匂いを感じなかったようで「匂いしないね」と不思議そうにしていました。また、「どうやってくっつけたのかな?」と疑問に思ったことを呟く姿もありました。
小豆の音や感触もよく楽しんでおり、「これはあんこだよ!」と、1月に室内装飾や行事食に出てきたことを思い出す子もいました。
美しさとかわいらしさのある小正月と二十日正月の室内装飾に、ほし組さんからそら組さんまでみんな興味を持ちそれぞれの発達に応じて楽しめたようでした。