2025.01.20
1月室内装飾「正月」
1月装飾「正月」
「正」の字の元々の意味としてある「あらためる」という意味から「あらためる月=正月」となったという説があります。日本におけるお正月は、年始にあたり「年神さま」を迎え、歳(年齢)を重ねられたことを祝い、豊年を祈る行事です。
鏡餅・しめ縄は、新しい1年の神様=年神様をお迎えするためのものとして年末に準備します。
展示
鏡餅
鏡餅は年神様の拠り所とされており、松の内の間は神様の魂が宿るとされています。鏡開きの日にその魂が宿ったお餅をいただくことで、年神様の運気や力を分け与えてもらうととともに一年の無病息災を願う意味があるのです。大小2つの丸いお餅は、円満に新たな1年を重ねる、という意味があります。
しめ縄
しめ縄(注連縄)には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目も果たします。その由来は、天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされ、「しめ」には神様の占める場所という意味があるといわれています。
各クラスの様子をお伝えしたいと思います。
<ほし組>
”全部自分の物”という時期もあり、「一人で見たい!」と表現する子もいたので、鏡餅やしめ縄を保育者とのやりとりの中で一人ずつじっくり観察しました。
鏡餅は中身は出さずに観察していましたが、中に何か入っているのに気が付いて覗き込んだり、上についてる物がみかんに見えたようで、壁に貼ってあるみかんの写真を指差して”同じ”と伝えてくれました。
しめ縄は持ちやすくぎゅっと握って持ったり、「チクチクしてるよ」と一緒に触れるとそーっと手を伸ばすほし組さんでした。
<つき組>
年始、登園すると玄関の正月飾りに気付いて保護者の方とやりとりをしていたつき組さん。お部屋に持っていくと「あっ!」とすぐ興味を示して積極的に触れていました。図鑑を隣に並べて見ていると鏡餅を発見。「あ!」と気付いた様子で伝えてくれましたよ。
鏡餅を観察した後、”おもち”の絵本を手に取って見ていました。子どもの中で繋がったのではないかと思っています。
しめ縄を穴から覗く子もいて可愛くてほっこりした瞬間でした。
「次はそら組さんが観察するみたい」と伝えるとそら組さんへと持って行くつき組さんでした。
<そら組>
そら組は中身を出してお餅に触れ観察しました。
まな板と包丁を持ってきて、切ろうとしますが固くて切れず…「焼いたら柔らかくなるんだよ」と伝えると棚の中をオーブンに見立ててお餅を置いたり、炊飯器の中にいれて柔らかくしようとする姿がありました。
そら組でザリガニを飼育しているのもあり、鏡餅についているエビの装飾を見て「ザリガニついてるね」と呟く子もいましたよ。
しめ縄はフックに引っかけて玄関に飾っているように見立てたり、入れ物についていた謹賀新年を剥がして壁に貼っていたので聞いてみると「みんながキレイって言ってくれると思って~」とみんなのことを考えていて微笑ましかったです。