１０月１４日は『あそびの森DAY』が開催されました。

系列園のリトルスター保育園さつきちゃんのおうちの園庭として『あそびの森』があります。あそびの森では、子ども達の遊びである『実験』『研究』『調査』が十分にできるよう自然の中で自由に採集したり試行錯誤したりできるような環境を整えています。身近な公園や公共の施設などでは制限をかけずに楽しむことはなかなか難しいことも多いかと思います。『行きたい場所に自由に進む』『触れてみたい物にじっくり関わる』『集めたい物を満足するまで集める』などの経験の積み重ねが子ども達にとって、とても貴重で大切な時間です。

最初は初めての場所に「ここはどこだろう」「いつもとちがうな」と少し戸惑いの表情が見られていた子ども達。周りをキョロキョロ見渡したり、探索をしたりする中で少しずつ表情が和らぎ、いつの間にか行動範囲も広がっていきましたね。でこぼことした不安定な地面を力強く走ったり、自分よりも背丈が大きな木に隠れて顔を覗かせたり、落ちている自然物に目を留めて観察したりする姿が見られていました。

探索をする中でダンゴムシ、トンボ、コオロギ、バッタ、カマキリ、あおむし、ちょうちょ、クモ、ナメクジ、セミの抜け殻など沢山の生き物との出逢いもありました。「ダンゴムシいた！」「トンボだ！」と発見を伝える子ども達の声や、石や木などを持ち上げるとじめじめした土に潜む様々な虫に「ほら！ここにいたよ！」と保護者の方の声。大人も子ども達も夢中になっていましたね。虫かごに入った生き物を一緒に観察する姿も見られていました。

シャベルやスコップで土を掘ったり、おわんやお皿に入れたりして遊ぶ姿も見られていました。あそびの森の土は砂場の砂とは違った質感で、ギュッと力を加えると固まる感覚も魅力に感じていたようでした。

集めた葉や実などの様々な自然物で、自分なりに考えたイメージを形にしようとする子ども達。なんてんの実や紫式部の実、柿なども集まって色鮮やかなテーブルの上は大人が見ても魅力的ですね。水や土と混ぜたり、潰したり、ちぎったり、盛り付けたりしながら夢中で楽しんでいました。

自分が見つけた物を「こんなものがあったよ」と表現する子ども達。保護者の方に「ほんとだね」と同じ目線で寄り添ってもらったり、共感してもらったりしてとても満足そうな表情が沢山見られていました。これからの遊びの中で「この前見た物だ」と楽しかった経験が繋がる瞬間が訪れることと思います。子ども達の小さな反応や発見にすぐに気づいて一緒に感じ取りながら関わる保護者の方の姿が見られ、写真には残せないような素敵な光景が大きな宝物だなと感じています。

やとじまリトルスターの子ども達にとって初めての『あそびの森DAY』でしたが、伸び伸びと自然の中で過ごす子ども達の姿を見ることが出来ました。帰る時の顔つきは『目一杯遊んだ！』と伝わってくる表情でしたね。最初は「どう遊んだら良いかわからない」と手探りで過ごしていた保護者の方も「自然と楽しんでいました」とお話しして下さったり、保護者の方同士の関わりも増えたり、保護者の方にとっても有意義な時間だったことを感じ嬉しく思います。

あそびの森DAYのご参加、ありがとうございました。