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2023.09.28

排泄について

今回は園での排泄の取り組みについてお伝えしたいと思います。

 

排泄の自立に向けてどんなことをすればいいんだろう?トイレトレーニングはいつから?保護者の方も一度は考えたことがあるかと思います。

実は、排泄の自立は0歳児の頃からの「不快を快にする」ことの日々の積み重ねから始まっています。

小さな子どもは「気持ち悪い」ことを”不快”と感じることが難しく、また一人で「不快を快にする」ことができません。そのため、そばにいる大人が子どもの不快にすぐ気が付き「不快を快にする」ことが重要です。その日々の積み重ねによって不快センサー(気持ち悪いと感じること)が育っていきます。

子どもと大人が「一緒に不快を快にする」営みが排泄の自立に繋がっていきます。

園ではこの積み重ねを大前提とし、個々の発達に合わせて取り組んでいます。各クラスの様子をお伝えしたいと思います。

 

ほし組

生理的欲求を泣いて訴えます。お腹がすいたのかな、眠いのかな、おしりが気持ち悪いのかな…子どもの訴えにすぐに気づいて温かい言葉を掛けながら不快を快にしていくことを繰り返し丁寧に行ったことで、おむつ替えの時も保育者と目を合わせ笑顔を見せるなど心地よさを感じながら取り換えることができています。

最近は保育者が設置していたオマルにも興味を持ち、触れている様子もあります。歩行ができるようになり体幹がしっかりしてきたのでオマルに座ることもできるようになりました。

先日、午睡明けにおしっこが出ていないか確認するとまだ出ていなかったので、試しにオマルに座ってみました。するとタイミングが合って排尿することができ子どもも驚いた様子。保育者がさっぱりしたねーと言葉を掛けるとニコニコと嬉しそうな表情を浮かべていましたよ。

 

つき組

個々の排尿間隔を保育者が把握し「おしっこ出てるからさっぱりしようか」「まだ出ていないからオマルに座ってみる?」と声を掛けながら行っています。おしっこがオムツに出た際も一回分で「出たらすぐ替える」を心掛け、不快な状態が常態化しないようにしています。

声を掛けた際に”まだ遊んでいたい”という気持ちから「やだ」と訴えることもしばしば。なるべく遊びの途中ではなく、一区切りついたタイミングで声を掛けたり、したいことが出来たタイミングで再び声を掛けるなど、強要はせず子どもが納得した上で行えるように関わっています。難しい部分ですが、無理に行うことでオムツ替えやトイレ自体を嫌なものとして捉え、どんどんおむつ替えの時間が双方ともに苦しい時間になってしまいますので気をつけたい場面です。信頼できる大人と心地よく替えていく、を大事にしています。

その積み重ねから、最近子どもたちのほうから「ちっち出た」「オマル座る」「トイレ行く」と伝えてくることも増えてきました。おしりに出ている状態が”不快”、伝えたらすぐ”快”にしてくれることが少しづつ分かってきているようですね。オマルとトイレどちらでやりたいか子どもが選択し、排尿できると「でたー!」と喜ぶ姿がありますよ。

 

そら組

つき組の時よりトイレのアクセスが良くなったこともあり、声を掛けるとオマルではなくトイレでの排尿が増えました。また、成長に伴い膀胱におしっこを溜められる間隔も長くなってきた子は、少しづつパンツへ移行し始めています。パンツの方が快適に過ごせることが分かるよう寄り添った提案をしています。

つき組同様一人一人の排尿間隔を把握し、出る前に「そろそろ出るかもしれないよ。座ってみる?」と声を掛けています。まだ遊びたい気持ちや、とりあえず嫌だと否定したりと気持ちの準備が整うまで時間はかかりますが、子どもたちが納得して行けるように保育者も待ってみます。

最近は子どもたちから「○○が終わったら行く」と自分で一区切りできるところを伝えてくれたり、「おしっこ出そうかも」と出そうな感覚が分かり、それを保育者に伝えてくれることも増えてきました。

パンツの時におしっこを漏らした際は、失敗したと思わせないよう否定的な言葉や態度にならないよう気を付け、「いっぱいでたね」「おしり綺麗にしてさっぱりしようか」等と快の部分に焦点を当てた言葉がけを心掛けています。

 

日々の積み重ねから着実に自立へ向けた子どもたちの成長が見られています。担任の方から園での取り組みを聞き、ご家庭でも同じように取り組んでくださったりと協力していただけている方も多くとてもありがたいです。

園とご家庭で足並みをそろえて、子どものペースで進めていけたらと思っています。

 

 

★おまけ★

日々のオムツ替えを通して、自分がされて心地よかった経験を赤ちゃん人形で再現遊びをするつき組、そら組さんの姿がありました。大人のしていることをよく見ていますね。

      

 

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エリート社員である大樹は、自分にはなくて仲間には有る、

「あるもの」を見つけた。新しい保育園に関わることで

その謎が明かされてゆく

 

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ハートの種明かし

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