先日、おやつのとうもろこしの皮を子どもたちにむいてもらいました。

とうもろこしは夏祭りの夏野菜コーナーに飾ってあり、興味を持って保護者の方と触れている様子が見られました。

その経験から保育者が部屋に持っていくと「とーろこしー！（とうもろこし）」と手に持っている物に気付く子どもたち。葉っぱの表面に触れると、手から伝わる感触にはっと表情を変えて保育者に伝える姿が。その気づきを受け止めうなずくと、どんどん触れる範囲を広げていました。「つるつる」「はっぱ！」等々思い思いに感じたことをつぶやいています。

「おっきいね！」と両手で持ち上げて、重みや大きさに関心を持ち「おもい、おもい」と運んだり上に持ち上げるのを楽しむ子もいました。

観察していく中で皮がむけることに気付くと、一枚、もう一枚…と真剣な表情でむいていきます。

“むけた…！””まだ皮がある””何が入っているんだろう…”子どもたちの表情から期待や興味をもって取り組んでいることが分かりますね。保育者も子どもがじっくり関わっている様子を邪魔しない程度に、「皮むけたね」「出てくるかな？」等言葉を添えながら見守ります。包丁を持ってきて切ってみようとする子もいました。自分なりに考えて試してみようとする姿に、日々の遊びの積み重ねが感じられます。

皮をむいていくとトウモロコシが顔を見せました。「あ！とーろこし！」と、よく目にするトウモロコシの登場に喜ぶ子どもたち。嬉しそうに手で握ったり粒々の手触りを楽しんでいました。またトウモロコシの髭に興味を持ち、じっと観察したり実についてる髭を抜いて親しむ様子も見られました。

観察から始まり一から皮むきに挑戦したことで、トウモロコシの実が出てきたときは喜びと達成感でいっぱいだったでしょうね。自分なりに考え試していく中で得た気づきや発見は、子どもたちにとってかけがえのない経験になったと思います。おやつの時も「さっきむいたね」と嬉しそうに食べている様子が見られました。

プラスの経験を通して食材に興味を持ってもらい、食への意欲にも繋がればと思っています。

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