以前つき組の遊びの中で、赤ちゃん人形との関わりの様子をお伝えしてきました。最近ではお世話の場面のイメージがより具体的になり、積極的にお世話を行う姿が見られるようになっています。この時期の子ども達の姿として、現実にない物事を他のものに置き換えて表現する象徴機能の発達により人や物との関わりが強まっていきます。その中で盛んに模倣し、様々なことを自分で行おうとしています。

赤ちゃん人形を抱っこし、「赤ちゃん、うんち！」と伝える子がいました。「赤ちゃん、うんち出たんだね」「オムツすっきりしたいかな？」と子ども達の姿に合わせてやり取りをしました。すると「すっきりしようか！」と赤ちゃんのズボンとオムツを脱がせてオムツ交換が始まりました。おしり拭きで拭く手つきがとても優しく、自分が身近な大人にしてきてもらったように接していることが伝わってきました。写真からもその様子が伝わってきますね。

他にもぎゅーっと赤ちゃんを抱きしめたり、「おんぶ」と言って保育者にバンダナを持って行き、赤ちゃんをおんぶしたいことを伝える姿が沢山見られています。おんぶをすると室内を歩き回ったり、体をゆっくり揺らして寝かせるような動作をしたり、思い思いの方法で赤ちゃん人形と関わっています。しばらくすると「赤ちゃん寝た！」と伝えていました。赤ちゃんの顔を覗き込み「ほんとだね、気持ちよさそうに寝ているよ」と声を掛けると満足そうな表情を浮かべていました。

赤ちゃん人形だけでなく、お友だちとの関わりも広がっています。ベッドで横になるお友だちの隣に座って優しくおなかをさすったり、トントンしたりしています。午睡後には「おはよ～」と顔を覗き込んだり、「〇〇ちゃん、おーきーてー！」と笑顔で声を掛けたりする姿も見られています。

ごっこ遊びでも知っている食材の名前や味など表現し、様々なことを豊かにイメージしながら遊んでいますよ。子ども達同士が心地よく関わり合っていけるよう、仲介に入りながら見守ったり言葉を添えたりしていきたいと思います。

さて、今週の土曜日は保育園で１４：００～１６：００（最終入場１５：３０）まで夏祭りの開催を予定しています。夏の季節を感じたり、子ども達が保護者の方と一緒に五感を働かせて遊べるような環境を設定してお待ちしています。連日暑い日が続いていますので、水分補給をこまめに行いながら是非楽しんでいって下さいね。