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2023.07.12

7月室内装飾『七夕』

 

 

7月の室内装飾は、七夕をテーマに笹に折り紙で製作した網飾り、ちょうちん、ふきながし、紙衣を装飾しました。

 

飾りにはそれぞれ意味があります。

〇紙衣…奈良時代に中国から乞巧奠が伝来する以前に、七夕の季節には豊作を願って、女性が織った新しい衣を神様にお供えする風習がありました。それが乞巧奠を融合して機織りや裁縫の上達を願って七夕に飾られるようになりました。

〇網飾り…魚を取るときの網に例えられ、大量になるように願いが込められています。

〇吹き流し…神様に五穀豊穣や技芸の上達を願う意味があります。

〇ちょうちん…願い事を書いた短冊や心を明るく照らしてくれるという意味があります。

 

七夕は、「たなばた」や「しちせき」と呼ばれている古くからの日本行事です。由来は諸説ありますが、中でも日本の禊(みそぎ)行事の一つが関係しているのではないかと言われています。

乙女が着物を縫って棚に供え、神様に秋の豊作を祈ったときに使用していた織り機の名前が「棚機(たなばた)」と言い、この「棚機(たなばた)」が起源とされています。

「棚機」に織姫と彦星の伝説を加え、織物が上手だった織姫にあやかって裁縫上手を祈願した中国発祥の「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が合わさったものが「七夕」になったと言われています。現在も裁縫に限らず、書道や芸事の上達を願う行事として続いています。

玄関に行った際、装飾に気づいた子ども達。「きいろ!」「はっぱ」など知っている言葉で伝えています。紙衣の模様に注目して眺めている子もいました。

 

つき組には新しく『きせつの図鑑』を設置しました。日本の行事や季節ならでは物が詳しく載っています。繰り返し図鑑を見る中で七夕のページの折り紙の飾りに興味を持っていたお友だちがいました。「これは~?」と保育者に質問。「七夕の飾りだよ」「折り紙で作るんだね」など興味に合わせてお話しをすると、「やってみたいね~」とお話ししていました。カラフルな飾りは子ども達にとっても魅力に感じるようです。

 

 

7月7日の給食は七夕献立でお昼は七夕そうめん、おやつは七夕ゼリーの提供がありました。そうめんの中に入っているオクラに興味を持った子がいました。「オクラっていうんだよ」と名前を伝えたり、「お星さまの形に似ているね」と呟いたりしてみると「きら~きら~♪」とキラキラ星の歌を口ずさむ子もいました。

  

子ども達にとって七夕の意味を理解することは少し難しいことかもしれませんが、子ども達の興味関心に合わせて一緒に感じ取ったり寄り添ったりしながら行事に親しんでいけたらと思っています。