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2020.07.17

7月の装飾 ~七夕~

今月の室内装飾のテーマは七夕です。

笹、吹流し、折り鶴、網飾り、星飾り、五色の巻物を飾っています。

   

七夕(たなばた)は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」といいます。

七夕は、中国伝来の【七夕伝説】と【乞巧奠(きっこうでん)】に、日本古来の【棚機つ女(たなばたつめ)】の伝説や、【お盆前の清めの風習】などが結びついて、現在のようなかたちになりました。

     

 〇七夕伝説

天の川の西岸に住む機織りの名手・織姫と、東岸に住む働き者の牛使い・彦星が、織姫の父親である天帝のすすめで結婚したところ、仲睦まじくするばかりで二人とも全く仕事をしなくなってしまいました。

これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしましたが、今度は悲しみに明け暮れるばかりで働かなくなってしまいました。

そこで、仕事に励むことを条件に七夕の夜に限って再会することが許され、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度、再会するようになりました。

       

〇 乞巧奠(きっこうでん)

七夕伝説の織姫と彦星の逢瀬を祝い、織姫にあやかり機織りなどの技芸の上達を願い、巧みになるように乞う祭り(奠)と言う意味の「乞巧奠」が中国で催されるようになりました。

奈良時代に乞巧奠が伝わると、貴族は庭に祭壇を設けて供物を供え、梶の葉に和歌を綴ったり、7本の針に五色の糸を通して裁縫の上達を祈ったり、角盥にはった水に星を映して眺める「星映し」などを行うようになりました。

また、里芋の葉を天帝の水を授かる傘ととらえ、里芋の葉に溜まった夜露で墨をすって文字を書くと、願いが叶うとされています。

     

〇棚機つ女(たなばたつめ)

神様を迎えるために水辺に設けた機屋に入り、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機で神様に捧げる神御衣(かみこ)を織りあげる女性の話です。

そして、中国の織姫と日本の棚機つ女が結びつき、七夕と書いて「たなばた」と読むようになったのです。

      

■五色の巻物

巻物の五色とは、「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」のことを指し、古代中国の陰陽五行説に基づいた色です。陰陽五行説とは、すべてのものは「陰・陽」の相反する2つの側面を持ち、「木・火・土・金・水」の5つの要素を根源とする説です。

■吹流し

昔は五色の糸を垂らしていました。織姫の織り糸を表しているともいわれ、吹流しにしたり、薬玉に下げると魔除けになります。

■千羽鶴

鶴は長寿の象徴なので、長寿祈願になります。

■綱飾り

豊年豊作大漁を祈願。幸せをすくいあげるという意味もあります。

■星飾り

願い事が星まで届きますようにという意味があります。

     

ほし組では、笹の葉を見せると興味を示し、じっと見つめ、自分から手を伸ばしていました。

保育者が七夕の歌を歌い、手拍子をしていると、真似をして子どもたちも手拍子見られました。

     

つき組の子ども達は、笹のカサカサという音や感触に興味津々で、しきりに葉を揺らして音を聞いたり、手で触れたりする姿が見られました。

そして、保育者が「笹の葉さーらさら♪」と『七夕』の歌を歌うと子どもたちも頭をリズムに合わせて揺らし聞いていました。

  

そら組は、保育者が装飾を部屋に持って行くと、「これなーに?」と保育者に尋ねたり、「見たい!」と近くに来たりと興味を持っていました。

「笹だよ」と答え、手の届くところに置くと、笹や笹に飾ってある飾りに触れ、「葉っぱ?」「ほし!」と知っている言葉で保育者に伝えてくれました。

また、手に取りじっくりと見る姿も見られました。

興味を持っていたので、七夕の話や、笹にお願い事を書き飾ることを伝えたりと簡単にお話もしました。

これからも、子どもたちの興味に合わせて、行事など知らせていきたいと思います。