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2020.06.11

赤ちゃん人形について

あっという間に6月に入り、11日に梅雨入りしましたね。雨の日が続きそうですが、体調に気をつけて元気に過ごしていきたいですね。

 

赤ちゃん人形についてご紹介します。当園では子ども1人に対して1体の赤ちゃん人形を用意しています。

1体1体保育者が手作りしたものでそれぞれ顔や体型、髪の毛の色が異なっています。目や口は小さくすることで、子どもの楽しい、悲しいといったその時の感情により色々な表情に見えるようにしています。子どもの感情を受け止める役割となり、赤ちゃん人形がかけがえのない存在へと変わっていくように働きかけています。男の子なのか女の子なのかも曖昧になるよう作成しており、それぞれの子どもの感性で感じられるようにしています。家庭から持ってきていただいたタオルをかけることで、「自分の赤ちゃん」として大切にお世話をすることを楽しんでいます。現在そら組のみタオルを持ってきていただいていますが、様子を見てほし、つき組も持ってきていただく可能性がありますのでその時はまたご連絡させていただきます。また、大きな棚の1枠に1体ずつ置くことで取り出しやすく、自分の赤ちゃんの「お部屋」だと感じられるようにしています。

 

「赤ちゃんお腹すいたみたい」と椅子に座らせてあげてご飯を用意したり、赤ちゃんを寝転がらせて布団を掛けトントンし、愛着を持ってお世話する姿が見られます。午睡の時に自分の隣に寝かせて一緒に眠る姿はとても可愛らしいですよ。トイレに一緒に連れていったり、散歩に一緒に連れていきたくて散歩リュックに入れて行った、なんてこともありました。毎日一緒に過ごすことで、子どもたちにとって赤ちゃん人形はいつも一緒にいたい存在になっているようです。

 

保育者が赤ちゃん人形を本物の赤ちゃんのように丁寧に扱う姿を見て、子どもたちも赤ちゃんに愛着を持って大切に扱えるようにしています。赤ちゃん人形を通してお世話することの楽しさや、普段自分が身近な大人から受けている愛情を自分の赤ちゃんにかえすことで自分は大切にされているということを再認識し、自己肯定感を高め、しだいに周囲への愛情を育んでいけるようにしています。

 

これからも子どもたちの赤ちゃんに対する温かい言葉かけやお世話を見守り、人やものを慈しむ優しい心を育んでいけたらと思います。自分の赤ちゃんはどの子なのか、担任や子どもたちに聞いてみるのもいいかもしれませんね。