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2020.04.28

お部屋の中での宝物作り

今回は先日お伝えした5つのカテゴリーの中の『その他のあそび』から素材あそびと廃材製作についてご紹介したいと思います。

  

たくさんある室内遊びの中で、この素材あそびや廃材製作は休日中各ご家庭でもお子さんと一緒にできるものです。今回は、素材あそび製作遊びの年齢や発達に合わせた遊び方や楽しみ方の例をご紹介します。

まずは1歳児クラスです。

1歳児クラスでは、”素材に触れる”という経験を大事にしています。まだ触れたことのないものに手を伸ばしたり、足で踏んでみたりして素材の感触、音、形の変化などを遊びの中で楽しんで経験できるよう環境を整えています。また、その時に誤飲がないように保育者は注意深く見守りつつ、子どもたちの興味が広がっていくように関わっています。例えば新聞紙袋に触れたとき、握ることで形がクシャっとしたり、音がしたりという変化を楽しんでいると偶然「ビリッ」と音がし、破けたときの子どもたちの表情を見たことがあるでしょうか?目を丸くして驚く姿、もう一度破きたくて何度も試す姿などが見られ、一つの素材から遊びはたくさん広がっていきます。

 

次は2歳児クラスです。

2歳児クラスでは、”解体すること”に着目しています。

物を壊すというのはマイナスなイメージがつきがちですが、空き箱などを解体していく経験を積み重ねていくことで、箱の構造について気づいたり、少しずつ素材からイメージを膨らませ見立て遊びをしたりする姿も見られます。大きさや素材の違いで解体の仕方も異なり、子どもたちは力の入れ方を工夫し何度も解体をしようとします。こうした経験の中で、大人も気づかないような物の構造に気づく子どもたちの姿も見られますよ。

 

続いて3歳児クラスです。

3歳児になると、”道具”を使ってイメージを形にするようになります。道具とは、ハサミ、セロハンテープ、のり等、その時に応じた必要な道具を自分で選択し使おうとします。子どもたちにとって、道具が扱えるようになることで製作遊びの世界もグッと広がりますね!遊びの例としては、新聞紙や絵本の表紙、広告などを切り取って作るスクラップブックがあります。自分だけの宝物を作ったり、大好きな人へのプレゼントにしたりと、子どもたちの思いが溢れていますよ。

 

次は4歳児クラスです。

4歳児クラスになると、作るものも立体的になったり、身の回りの物を廃材で再現していくようになります。大人が作って見せたわけでもないのに…本物そっくりに再現する姿を見ると驚かされます。プライムスター保育園では製作遊びを”素材に触れて特製を知る、自分のイメージを形にして表現する”等の事を楽しみながら子ども自らが自分の思いを表出していく一つの手段と考えています。

子どもたちが素材あそび、廃材製作をしているときに私たちの関わりとして意識していることは、子どもが満足して遊びこめるよう見守ること、作った作品を見たままで決めつけず、子どもたちのイメージや伝えたいことを十分に受け止めることです。

 

廃材は大人の日常の中ではゴミとなってしまうことが多いです。

しかし、子どもたちの豊かな発想力にかかれば、ワクワクする遊びへとつながります。

GW中、なかなか外出できないのは残念ですが、この機会にお家にある材料を子どもたちと一緒に見つけ、素材あそびや廃材製作の楽しさを味わっていただけたら嬉しいです!