NEWS

お知らせ

View More

2021.03.05

3月の装飾

今月は、ひな祭りにちなんで、桃の花、ひなあられ、三色だんごを装飾しました。

 

  

ひな祭りは、もともと季節ごとの食物を神様に供える五節句の一つである、「上巳(じょうし、桃の節句)」の日です。中国の古い習わしから、水辺でみぞぎをする日とされ、それが転じて人形に穢れ(けがれ)を移し、水に流してお祓いをするようになりました。この人形が、のちにひな人形となり、そもそも上巳が女子の祝い日とされていたため、女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」となっていったと言われます。

 

  

ひな人形を飾ってお祝いをしたご家庭もあったようで、「おうちにお人形飾ったんだよ!」と嬉しそうにお話している子どももいました。日本ならではの文化について触れたり、知ったりできるよう話をしていくと、「なになに?」と興味を持って聞こうとする子どももいて、お話も広がっていましたよ。

 

また、ひな祭りには菱餅を飾ってお祝いをしますが、菱餅の桃、白、緑の三色には意味があると言われています。

    

桃色(赤)は、太陽の色に通じ魔除けを意味します。桃の花を表現しているともいわれ、桃は古代中国では厄払いや不老長寿の力を持つと伝えられています。ひな祭りに桃の花びらを浮かべた桃花酒を飲む習慣にもつながります。

白色は、清浄、純白の雪を表現しており、ヒシの実にあやかり子孫繁栄を表現しています。

緑は、ヨモギ餅でヨモギはまだ寒い早春の内から芽生え、繁殖力が強く薬草などにも使われていたので健康、強い生命力への願いが込められています。冬の寒さで調子を落とした体にヨモギを取り入れることで復調させていたのでしょう。

     

   

装飾をみた子どもは、「「おいしそうなお団子!」「これおうちにもあるんだ!」とお話を楽しんでいました。また、「お団子、もちもちしてる~!」と実際に触れたり、「わあ~、いいにおい!」と桃の花のにおいをかいでいる子どももいました。このように、装飾を通して、もうすぐ季節が春になるということや、五感を使って感じ取っている姿に保育者は共感的に関わっています。

   

また、3月3日の給食は、ひなちらし、三色お浸し、すまし汁のひな祭りにちなんだメニューでした。色鮮やかなちらしを見た子どもたちは、「今日はひな祭りのご飯?かわいいね、美味しそう!」と、保育者や友だちとの会話を楽しみながら、美味しそうに食べている様子でした。行事食を通して、行事はもちろん、食への興味も沸いていました。子どもが興味を持った時に、保育者はさりげなく一緒に話をしたり、子どもの知識を広げられるような関わりを心掛けられるようにしていっています。

     

今年度も残りあとわずかですが、体調管理に気を付けながら、子どもたち一人ひとりがのびのび過ごせるように生活していければと思います。よろしくお願い致します。