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2020.05.28

【5月装飾】百人一首

 今月の装飾は、5月に花を咲かせるシャクヤクを添えて、百人一首の夏の句を展示しています。

 シャクヤクの花は一日でつぼみが花開き、百人一首の美しい絵柄と相まって、とても華やかです。

 

 5月27日は、「百人一首の日」と定められています。

 1235年(文暦2年/嘉禎元年)5月27日に、小倉百人一首が藤原定家によって完成されたことが由来です。

 百人一首は、飛鳥時代から鎌倉時代までの和歌を集めて作られた歌集です。

 元々は藤原定家が障子に和歌を書いたものを鑑賞して楽しんでいましたが、その後トランプやタロットカードといったものの原型となるものが輸入され、日本独自のものを作ろうとしてカルタ様式になったものが、現代まで受け継がれています。

 

 

 日本古来の美しい和歌や絵柄を身近に感じられる機会として、園でも百人一首を取り入れた簡単なあそびを楽しんでいきたいと思います。

☆あそび方の例…坊主めくり☆

 

☆ご紹介した夏の句☆

  

☆春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山

【現代語訳】 春が過ぎて夏が来たらしい。真白な衣を干すという天の香久山に…

 

☆夏の夜は まだ宵ながらあけぬるを 雲のいづこに月やどるらむ

【現代語訳】 夏の夜はまだよいだと思ううちに明けてしまったけれど、 雲の何処に月は宿っているのだろうか

 

☆ほととぎす 鳴きつる方をながむれば ただありあけの月ぞ残れる

【現代語訳】 時鳥が鳴いた方を眺めると、ただ有明の月だけが(空に)残っている

 

☆風そよぐ ならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける

【現代語訳】 風がそよぐ「ならの小川」の夕暮れは、 禊(みそぎ)こそがなつのしるしなのだなぁ