2025.03.07
3月室内装飾~雛祭り~
3月(弥生)の装飾
~雛祭り~
雛飾り 吊るし雛 桃の花 雛菓子
奈良時代の3月上旬の巳の日に人形(ひとがた)で自分の体を撫でて穢れを移しそれを川に流し厄払いや邪気払いをしていた「上巳の節句」と、平安時代の貴族階級の女の子のお人形遊び「ひいな遊び」が結びつき、流し雛が誕生したといわれています。その後、江戸時代に人形作りの技術が向上したことで、流し雛から家に飾っておく雛人形へと変化し、雛祭りとなったと言われています。
雛飾り:人形(ひとがた)や流し雛の風習から、雛人形に女の子の穢れを移して厄災を身代わりに引き受けてもらうと言われています。
吊るし雛:昔、雛人形はとても高価なもので、庶民にはなかなか手に入らないものでした。そのため、生まれてきた子の幸せを願い庶民の間で、家族や親戚、近所の人たちみんなで小さな人形を作り持ち寄って吊るし雛が作られたと言われています。それぞれのモチーフひとつひとつに、女の子の元気な成長を願った意味が込められています。
桃の花:古来より長寿や魔除け、邪気を払う霊木とされています。上巳の節句の頃に桃の花が咲いていたため、桃の花を飾るようになり、桃の節句と言われるようになったようです。
(ほし組)
ひな人形と目線を合わせてじーっと見たり、「あ!あ!」と笑顔で嬉しそうにツンツンと触っていました。
お内裏様を見て「パパ!」と言う子もいて、ひな人形がかわいくて仕方がない様子でした!
桃の花に気がつくと、蕾をツンツンと触っていました。「どんな匂いするかな?嗅いでみる?」と保育者が提案すると、鼻を花に近づけました。「えへっえへっ」と笑顔で手を叩きながら喜んでいました。保育者が「いい匂いするね、甘い匂いするね」と伝えると、頷きながら何度も嗅いでいました。
吊るし雛も触ってみることにしました。鈴もついていることに気づくと、揺らして音を鳴らして楽しんでいました。また、自分の服にあるうさぎと、吊るし雛のうさぎが一緒であることに気づくと「一緒!一緒!」と伝えてくれました!
(つき組)
雛人形をじっくり観察したり、一人ずつ指しながら「これ誰?」と聞く姿がありました。
桃の花をツンツンと優しく触る姿もありました。また、自分が来ている服にも花があることに気づくと、「○○ちゃんにもあるよ、ほらこれ」と教えてくれました。それを聞いた他の子は「○○ちゃんは○○色で、○○ちゃんは○○色で、先生は○○色」と、皆の服の色を教えてくれました。
次に吊るし雛も気になったようで、保育者に抱き上げられながらやさしく触ったり、観察をしました。
「うさぎだ!」「うさぎはピョンピョンだよ」と両手を顔の横まで上げて飛び跳ねる姿が可愛らしかったです♪
(そら組)
朝の会で階段に飾ってあるものに気づいたか聞いてみると「見たよ!お雛様でしょ」と口々に答えてくれました。
そして、改めて皆で飾りを見に行くことにしました。
「これ誰?」「何のお菓子?」と、気になったことをどんどん質問してくれました。保育者が「女の子が元気に遊べるようにって飾ってるんだよ」と、飾りの意味やひな祭りについて簡単に説明をしました。「でも○○ちゃん咳出てるんだけど」と言う子もいました。説明を聞いて自分と照らし合わせた結果の発言でしょうね。
桃の花を見て、同じような色の服を誰か着ていないか皆でお互いの服を見ていました。また、匂いを嗅いで「いちごの匂いした!」と自分なりの言葉で伝えてくれたり、「かわいい」「キレイ」と何度も言っていました。
どのクラスも五感を最大限使って観察している姿が印象深かったです!
登園時とお迎え時、かわいらしい雛祭りの装飾を親子で楽しむ姿がいつもよりも多く感じました。
毎月の装飾は日本の四季や伝統行事をテーマにしています。装飾を見かけたら、足を止めてお子さんと一緒に五感を使って楽しんで下さいね。