2025.03.06
【つき組】ままごと遊び・3月の室内装飾
今週はつき組のままごと・お人形遊びの様子と3月の室内装飾についてお伝えします。
つき組では段々とボウルで混ぜたりと調理の工程を再現する姿が見られてきたので秋ごろにフライパンを設置し、子ども達も興味を示していました。フライパンの使い方を知る為に調理室を見学したり、保育者が実践して見たりすることで子ども達もフライパンに材料を入れ調理する姿が見られてきました。フライパンをコンロに置き、食材を入れ、お玉で混ぜて料理をしてくれます。保育者は子ども達のイメージを壊さないように「どんな味かな?」等やり取りをしています。少しずつイメージを言葉で伝えてくれることも増えてきました。「パン」「ケーキ」「トンカツ」「のりまき」等保育者に教えてくれ、食べたことがある物や図鑑などで見た物などを再現しています。
ままごとの素材は抽象的な物を用意しています。子ども達の様子を観察すると茶色のフェルトをチョコレートや納豆に見立てたり、黄色はチーズに見立てたりと子ども達が素材を自由に見立てています。遊んでいる姿はとても真剣な顔をしています。
料理が出来上がるとお皿によそり、食べられるようにレンゲを持ってきて自分で食べたり、保育者や自分の赤ちゃん人形にご馳走してくれる姿も見られます。「あまいね」「〇〇が入っているんだね」「美味しいね」等とやり取りをすると満足そうな表情が見られます。食事を食べ終わった後は、フェルトをスポンジに見立ててお皿も綺麗に洗ってくれる姿もあります。
赤ちゃん人形のお世話では、オムツ替えをしたり、寝かしつけたり、泣いている時にはおんぶをしたりとまるでお母さんやお父さんのようにお世話をしてくれる姿が見られます。
おむつ替えでは「おしっこ出たって」や「ちっち」と赤ちゃん人形を横にするとズボンとパンツを脱がしてお尻拭きでお尻を拭いてくれます。拭いた後は、自分のオムツを履かせようとしてくれる姿もあります。
赤ちゃん人形の足をズボンに入れることが難しく苦戦していますが、子ども達の『自分でやりたい』気持ちを受け止め、腕や足の入れる位置を知らせたり、「ここ持ってようか?」等を確認しながらさり気なく手伝っています。自分で出来るととても嬉しそうです。
また、「赤ちゃん泣いてるの」「ねむいって」と赤ちゃん人形をおんぶしたり、バンダナを人形やお友達に掛けて優しくトントンしたり、絵本を見せてあげたりと寝かしつけをしてくれます。赤ちゃん人形やお友達が寝ると自分にもバンダナを掛けて、いびきをかいて寝る模倣をする姿もあります。子ども達同士のやり取りもとても微笑ましいです。
日頃の生活の経験がままごと遊びではよく再現されています。
日常の生活から自分でしたい気持ちを大切にし自分で出来る楽しさを積み重ね、自立への意欲を育んでいきたいと思います。
今月の室内装飾のテーマはひな祭りでした。
五節句の一つで、「桃の節句」ともいい、女の子の成長や幸福を願うお祭りです。平安時代に行われていた着せ替え人形で遊ぶ「ひいな遊び」と、奈良時代から行われていた紙人形を自分の災いの身代わりにして流すという「流しびな」の風習が結びついて、ひなまつりに発展したようです。その後、室町時代になると紙人形ではなくひな人形を飾って、お祝いするようになりました。この行事が江戸中期ごろには武家社会や裕福な商家などへも広まり人形も豪華のものになっていきました。
玄関に飾ってあることに気が付き興味を示してくれる姿が見られます。保護者の方からも興味持って見てくれたことを教えていただきました。
興味を持った際にはわかりやすい言葉で『ひな祭り』のことを伝えると子ども達も「そうなんだ!」「図鑑にもあった気がする!」と自分で調べたりする姿も見られます。
給食やおやつもひな祭りちなんだ行事食でした。
日本ならではの文化に触れ、日本には美しい伝統があることを知ることができるように関わっていきたいと思います。保護者の皆様も室内装飾をお子様と一緒にお話してみて下さいね。