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2025.03.07

【3月室内装飾】ひなまつり

今週は、3月の室内装飾“ひなまつり”についてご紹介します。
ひな祭りの由来は平安時代、紙でつくった人形に自分の穢れを移して水に流し、厄を祓う「流し雛」という儀式がありました。この「ひな遊び」と「流し雛」が合体し、現在のような人形が飾られるようになったそうです。
なぜ3月3日かと言うと、江戸時代に制定された「五節句」の一つ「上巳(じょうし)の節句」の時期にちょうど魔除けの木として親しまれていた桃の花が咲いていたことから、上巳の節句=桃の節句と呼ばれるようになり、女の子のお祭りとして認知されていったと言われています。
また、ひなあられの色には『ピンク…生命、白…雪の大地、緑…木々の芽吹き』とそれぞれ意味があり、この3色のひなあられを食べることで、自然のエネルギーを得て元気で丈夫に育つとされているそうです。4色のひなあられもあり、四季を表しているという説もあります。玄関には雛人形、桃の花、ひなあられをかざりました。

 

ほし組では玄関に装飾が飾られていることに気付くと、「あ!」と指をさして興味を示し、“近くで見たい!”と仕草で伝える姿がありました。中には初めての雛人形に不安そうな表情を見せる子もいましたが、保育者が「雛人形って言うんだよ。一緒に見てみようか。」と言葉を掛けると頷く姿があり、子どもたちが満足に観察できるようにそばに置いて一緒に見ていきました。雛人形をみると「かわいい」と言いながら優しくなでたり、桧扇や着物を“なんだろう?”と触れてみたりする姿がありました。桃の花は“くんくん”と匂いを嗅いでみたり、ひなあられは色がついていることに気付き「しろ!」「あか!」等言葉にしていました。子どもたちの興味に寄り添いながら人形や行事について分かりやすく伝えることで、日本の伝統文化への関心が高まるよう関わっていきました。昼食のひなちらしや、午後おやつのひなまつりケーキが出た際には「ひなちらしだよ。」「ひなまつりケーキだよ。色がついているね。」等と行事食にも触れ、食事を通しても伝統に触れられるように関わり、また食事にも期待が持てるように関わっていきました。

つき組では、雛人形を見ると「お人形だ!」と興味を持ち観察する姿がありました。保育者が「お雛様とお内裏様だよ。」と伝えると、人形に触れながら「お雛様!」と繰り返し言う姿も見られました。また、「大事に触ろうね。」と伝えると優しく撫でる様子もありました。桃の花は「お花だ!」「ピンクだね。」と色や形にも興味を持ち触れていました。散歩先の木々にも花が咲き始め、身近な植物に興味が持てるよう関わっています。ひなあられを見ると匂いを嗅いでみたり食べたいと伝える子や、色を伝える姿がありました。色に意味があることを伝えると、「雪みたい。」と発見を嬉しそうに伝える姿も見られました。子どもたちの気付きや発見に共感し、より日本の文化や植物への関心が深まるよう関わっていきました。

そら組では、散歩の際に玄関に装飾があることに気付くと、「これなに?」「見て見たい!」と伝える姿がありました。雛人形を子どもたちが見やすいように近くに置くと「これお姫様?」とお雛様について聞いたり、「こっちは誰?」とお内裏様を不思議そうに見ていました。「こっちがお雛様で、こっちがお内裏様だよ。」と伝え、雛人形について伝えると「じゃあ○○ちゃんはこっちだね。」とお雛様を指差したり「僕はこっち?」とお内裏様を指差し伝える姿がありました。また、人形が持っている刀や扇に興味を示し「かっこいい剣!」「何持ってるの?」と尋ねる様子も見られました。ひなあられと桃の花を見ると「これ食べられるの?」「いい匂いするね。」と感じたことを子どもたちなりに伝えていました。子どもたちの感じたことに対し、「本当だ、いい匂いだね。」と共感しながら関わりました。ひなあられの3色1つ1つに意味があることを伝えると、「僕命あるよ」「雪あった!」と色と意味を子どもたちなりに理解し、保育者にひなあられを見せながら伝えていました。最初は雛人形を見て「怖い」と言っていた子もいましたが、安心できる保育者と一緒に見たり、装飾の意味を知ることで日本の伝統文化や行事に楽しみながら触れていけるよう関わっていきました。