2025.03.05
3月の装飾「上巳(じょうし)の節句」
3月は上巳の節句(ひなまつり)をテーマにひな人形を飾りました。
現在では女の子の健やかな成長を願う行事のひな祭り。ひな祭りの由来は中国から伝わった「五節句」という行事のひとつ「上巳(じょうし)」だそうです。季節の節目には昔から邪気が入りやすいとされていました。中国では川で身を清める習慣がありましたが、日本では紙などで作った人形で自分の体を撫でで穢れを移し、川に流すことで邪気を祓う行事として広がっていきました。人形を流して邪気を祓う風習が現在でも残るひな祭りの行事「流し雛」のルーツと言われています。
ひな祭りの料理と言えば『ちらし寿司』ですね。入っている具が縁起物であり、華やかな彩りでお祝いの席を彩ります。例えば『えび』は長生き、『れんこん』は見通しがきくなどがあります。はまぐりのお吸い物では、はまぐりはついになっている貝殻でないとぴったりと合わないことから夫婦を表し、仲良く添い遂げるようにと願いが込められているそうです。
また『ひなあられ』は、春は緑・夏はピンク・秋は黄・冬は白の4色でそれぞれ四季を表していると言われています。
お部屋の前を通るたびに立ち止まっては「これはなに?」と聞き、興味津々な子どもたち。「おひなさま、おうちにもあるよ」と教えてくれました。
『うれしいひなまつり』を歌い「ぼんぼりは?太鼓はどれ?」と歌詞にも興味を持ち質問をしていましたよ。
3/3は給食が行事食となり、ひなちらし・三食おひたし・すまし汁でした。
あまり食べる機会の少ない菜の花も、「菜の花あったよ!」と見つけては美味しそうに食べていましたよ。
また、おやつには3色のひなまつりケーキが提供されました。普段はほうれん草が苦手なお友だちも、ケーキになると「おいしね」と食べることができました!
装飾や歌、そして行事にちなんだお食事でひなまつりに親しんだ1日を過ごすことができました。
これからも、美しい日本の文化に触れられる機会を作っていきたいと思います。