2024.12.13
つき組の様子
今週はつき組の様子についてお伝えします。
絵の具遊びや生活の中でのやりとり、朝顔で色水を作ったりといった色に関する経験を踏まえて、普段から触れていた花紙と水を使って遊ぶ機会を設けました。
花紙の入ったボウルに少量ずつ水を入れていくと、花紙が水を吸い、色が変化していくことに気付いた子どもたちはじっくりと観察をしています。また、濡れた花紙がボウルに貼り付いたり、濡れた花紙同士がくっついたりすることで重なった場所が濃く見えることや異なる色同士が重なると違う色に見えることなどに興味を持つ様子も見られていました。「くっついた!」「(ピンクと黄色が重なり)オレンジになった」などと気づいたことを保育者とやりとりしています。
水の量を増やしていくと花紙が溶け始め、ドロドロとした見た目になったことで、初めて触れる溶けた紙の質感に少し怖がる様子もありました。保育者が実際に触れながら、「フワッてしてるよ」と感触を伝えていくと触ってみる姿があります。慣れてくると両手で大胆に掬って感触を楽しんだり、溶けて水を吸った紙をぎゅっと握って絞ったりしていましたよ。また、絞って硬くなった塊を少しずつ千切って紙の繊維の感触を楽しんでいる子もいました。
紙が溶けて水に色が付く様子に興味を持つ姿に合わせて、子どもたちがお世話をしていた朝顔で色水を作った時と同じように袋に水と花紙を入れて色水遊びも行いました。
青、黄色、ピンク、オレンジの4色の中から好きな色を選び、千切った花紙を袋に入れて水を注いで作っています。揉んでいくことで次第に水に色が着くと「ぴんくになった!」「むらさき!」と嬉しそうに保育者へと見せています。お互いの色水を見比べる中で、紫色の色水ができた数名の子たちが、同じ紫色でも濃淡が異なることに気付き、濃い色の水を差しながら「くらいね」と言う姿がありました。前日の遊びの中で保育者が濃い色を「暗いね」と表現していたことを覚えていたようです。「そうだね、こっちは薄くて明るいね」と子どもたちの気付きを受け止めながら、更に興味が深まるようなやりとりを重ねています。
様々な状態の素材に触れる経験は、その性質の面白さ、不思議さに気付き、更に興味を膨らませていく機会となるため、保育者も一緒に触れながら子どもたちの気付きに共感していくことを大切にしていきたいと思います。