2024.09.21
9月室内装飾(月見団子作り)
今月の室内装飾ではそら組の子どもたちが作った月見団子を飾りました。
十五夜とは、綺麗な月(中秋の名月)を眺めながら秋の収穫物を供えて実りに感謝をする行事です。今年の十五夜は9月17日でした。
月見団子と一緒に飾られるススキは月の神様の依り代と考えられています。本来は実りを象徴する稲穂をお供えするのですが、稲刈り前の時期となるため、稲穂に似たススキを用いるようになったと言われています。
朝の会にて十五夜についてやりとりをしていくと興味を示していたそら組の子どもたち。月見団子作りについても触れていくと数日前から掲示していた月や月見団子の写真を指差しながら、「これ作る!」と期待を見せていました。
白玉粉を用意すると、今まで感触遊びや調理体験で触れてきた小麦粉、片栗粉との違いに気付きながら「ふわふわしている」と感触を確かめています。水を加えながら、小麦粉粘土とは異なりあまり手に付かないことに気付く様子もありました。保育者も一緒に触れながら、写真を用いて団子の作り方を伝えていくと、保育者の模倣をして手のひらで丸めています。
写真よりも小さい団子を作りたいと伝える子もおり、どうしたら小さい団子ができるのか一緒に考えていくようにしています。一つの大きな塊の生地から小さく千切って丸めていく姿も見られ、一人ひとりが夢中になりじっくりと行う様子を見守り、気付きに対して寄り添っていくことを大切にしていきました。
飾ってある月見団子を見ながら、「こうやって作った」とコロコロと丸める様子を再現したり、「○○ちゃん作った」と月見団子作りのときのことを思い浮かべて保育者とやりとりする姿が見られています。
匂いを嗅いでみる姿もあり、保育者とやりとりしながら「おいしそう」と伝えていた子どもたちです。
保育者や友達と行事についてやりとりするだけでなく、実際に月見団子作りを体験したことで、より季節の行事が身近なものとなったようでした。日本ならではの行事への理解が深められるよう本物に触れたり体験したりできる機会を大切にしていきたいと思います。