2024.09.06
せいかつあそび
今週はせいかつあそび(おままごと)の様子をお伝えします。
せいかつあそびは子どもたちが実際に経験したことを取り入れ、再現している姿です。ご家庭での保護者の方の姿や乳児期におんぶで見ていたことなどからあそびに繋がっています。
せいかつあそびコーナーではエプロン姿もよく見られます。具材を入れた鍋を火にかけると『じゅーじゅー』と表現し料理する姿がありました。子どもたちが実際に見ている風景からの模倣ですね。大好きな保護者の方の姿は子どもたちにとってあそびに繋がるモデルとなっています。
作ったものを『食べてもらいたい!』という気持ちもあそびの中で見られています。お友だちや赤ちゃん人形や保育者に『あ~ん』とする姿や物を介してのやりとりが見られています。『おいしい!』と反応が返ってくると嬉しそうな表情が見られました。
お皿からおたまを使って掬い別の容器に移したり、スプーンを包丁に見立てる仕草も見られました。子どもたちが大人の姿をよく見ていることが分かりますね。あそびの中で『待っててね~』『できたよ~』『ど~ぞ~』等呟きもたくさん聞こえてきます。
牛乳パックの中に入れてみたり、絵本に描かれた果物や野菜を使う姿もありました。お友だちの姿を見て『自分もやりたい!』と模倣しそこからそれぞれのあそびにも発展していく姿もあり見ていると面白い発見が沢山あります。
園では昼食を子どもたちの前で配膳しています。調理の先生の姿をよく観察していますね。実際に見ることでそこからせいかつあそびに繋がっています。
子ども達が見立てた食材を『トマトかな?』と決めつけてしまうのではなくやりとりを通して子どもの表現とひとつずつ結び付けています。その子にとってはいちごかもしれません。時にはバナナかもしれません。全く違うものかもしれません。一人一人が表現していることを汲み取り丁寧に結び付けていくことで言葉の獲得や、自分をより表現したいと思うことにも繋がっていくのですね。
これからも子どもたちが自由に表現できる環境を整え丁寧にやりとりしていきたいと思っています。