2024.08.30
絵本
今週は絵本についてお伝えしします。
子どもたちは絵本を通して新たな言葉と出会い、言葉の語彙を豊かにしていきます。また、絵や物語に触れることで子どものイメージを広げていくものとなります。そのため、園では一斉に読み聞かせを行うのではなく、子どもと保育者が一対一でゆったりと関わりながら、絵本を楽しむことができるようにしています。
1960年~70年代の名作や福音館、偕成社から出版されている絵本には美しい言葉や絵のものがあるため、保育園では絵本を選ぶ際のポイントとしています。また、子どもたちの興味や季節、行事に合わせたものも各クラス用意しています。絵本を設置する際は、表紙が見えるよう重ならないように並べ、複数冊ずつ置くようにしています。
最近のほし組では、動物や食べ物に関する絵本がお気に入りです。腕を揺らして像の鼻を表したり、保育者の言葉を模倣してみようとする姿があります。『たべたいな』の絵本では、絵を摘まむ仕草をすると保育者へ”たべて”と差し出しています。近くにいる友達へ食べさせてあげようとする微笑ましい様子も見られていますよ。
思いを身振りや喃語などで盛んに表現するようになってきていることで、”これ読んで”と読みたい絵本を保育者に手渡す姿も見られています。保育者に受け止められ、一緒に読む子どもたちの様子は満足そうな表情をしています。
つき組、そら組では、図鑑も常設しています。本物を知る機会となり、お世話をしている植物、昆虫や戸外で見つけた自然物、給食で食べた食材などを調べる姿があります。「一緒!」と見比べながら、興味を広げていく姿を大切にしています。
言葉そのものの音やリズムの響きを楽しみ、「もう1回」と繰り返し読みたいという姿を受け止めながら引き続き関わっていきたいと思います。