NEWS

お知らせ

View More

2024.09.02

8月室内装飾「お盆」

「お盆」

 

亡くなられた方やご先祖様が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間のことです。故人が生前を過ごした場所、主に自宅でお迎えして、再び戻っていくあの世での幸せ(冥福)を祈る機会となっています。

精霊馬・精霊牛・・・「霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい、帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたい」という願いが込められています。

盆提灯(ほおずき)・・・お盆に帰ってくる故人の霊が道に迷わないようにするための目印です。また、同時に故人の冥福を祈り、感謝を表すものでもあります。

 

観察した子どもの様子をお伝えしたいと思います。

 

<ほし組>

不安な表情を浮かべながらも、おそるおそる手をのばしきゅうりやなすを持ってみたり、ほうずきをつんつんとつついて興味を示していました。慣れてくると、近くにあったおわんに入れる姿や、ほおずきに親しむうちに中身が見えてくると、その中身に気付き握って取ろうとする姿がありました。

ほおずきを触ると”くしゃくしゃ”と音がなることに気が付く子も。「くしゃくしゃ音がするね」と気付きに寄り添い一緒に触れたり見守っていると、満足そうな表情を浮かべていましたよ。

 

<つき組、そら組>

”おぼん ぼんぼん ぼんおどりのひ”という絵本に登場するなすときゅうりを保育者とのやりとりで思い出し、絵本の名前を出す子も。「帰りはゆっくりお空に帰るんだって」の保育者の言葉に「どーして?、なんで?」と疑問に持つ子どもたち。保育者の話に興味を持ち耳を傾けますが、理解するのは難しかったようです。疑問に思って大人に聞いてみたり、実際に体験したりを繰り返すことで、少しずつ行事の意味も分かってくるのでしょうね。

ほおずきに興味を示す子が多く、保育者と一緒に皮を剥いていき実を引っ張って取ることができると、嬉しそうに思わず笑みがこぼれる子もいて微笑ましかったです。ほおずきの実を見て「さくらんぼみたい」と表現する子、すぐに包丁で割ってみようとする子と様々でしたよ。