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2024.08.23

8月室内装飾

今回は8月の室内装飾についてお伝えします。

 

8月(葉月)の装飾

~お盆~

精霊馬(胡瓜の馬)

精霊牛(茄子の牛)

提灯

 

 

お盆には、先祖や亡くなった人たちが浄土から地上に戻ってくるものと言われています。先祖の精霊をお迎えし、供養する期間8/13~8/15(16)を「お盆」と呼んでいます。 13日は迎え盆と言われ、迎え火を焚いて、ご先祖様をお迎えします。15日や16日が送り盆となり、送り火でご先祖様をお送りします。迎え火と送り火はいずれもご先祖様の道を照らすご案内になるものとされています。

胡瓜の馬・茄子の牛:精霊馬・精霊牛と言われご先祖様が行き来する乗り物として作られます。胡瓜は足の速い馬として見立てられ、あの世から早く家に戻ってこられるように、茄子は足の遅い牛に見立てられ、少しでもこの世から帰るのを送らせようとしたとされています。また、ご先祖様は馬に乗り、牛には荷物を載せて帰ってくるとも言われています。

提灯:地域にもよりますが、迎え盆にお墓参りをした後、迎え火として提灯に明かりをともして、その明かりと共にご先祖様を家まで導いて帰り、送り盆には送り火としてお墓まで一緒に行き、ご先祖様を送り出します。

 

(ほし組)

なすときゅうりを見つけると実際に触って感触を確かめていました。なすが気に入ったようで、ずっと握りしめていました。

保育者が「きゅうりは早く帰ってこられるようにお馬さんで、なすはゆっくり帰れるように牛さんなんだって」と伝えると、机や床を走らせるように動かす姿が可愛らしかったです。

なすときゅうりの下に敷いてある真菰を掴むと、カサカサと音が鳴り、面白かったようで繰り返し触って音を楽しんでいました。

提灯は初めじっと見るだけでしたが、1度人さし指でツンっと触ると興味を持ち、両手で持って折り畳んだり、広げようとして楽しんでいました。

 

 

(つき組)

なすときゅうりを見つけると、「なす!きゅうり!」とそれぞれをで指して教えてくれる子もいれば、遠目からじっと観察する子もいました。「なすは牛さんで、きゅうりはお馬さんだよ」と保育者が伝えると、ニコニコしながらなすやきゅうりを触って感触を楽しんでいました。

初めて見る提灯に不思議そうな表情で観察していましたが、興味はあるようで、ツンツンと人さし指で優しく触っていました。「お花」と模様に気づき、保育者に伝えてくれる姿もありました。

 

 

(そら組)

ある日の給食の中になすときゅうりが入っており、保育者が「玄関にもなすときゅうり飾ってあったね」と話をすると、登園時に見かけたことを思い出したようで、「きゅうりあったよ!」と嬉しそうに保育者やお友だちに伝えていました。それを聞いた他のお友だちも「見に行く!」「私も!」と興味を示したので見に行くことにしました。

なすときゅうりに棒が刺さっていることに気づき、「なんで刺さってるの?」と疑問に感じたことを言葉にしていました。

保育者がなすときゅうりはご先祖様の乗り物であることを伝えると、「ヒヒーン!のお馬さん?」「モーだね!」と、鳴き声を発しながら自分が思う馬と牛を思い浮かべていました。

 

 

提灯は初め不思議そうに眺めていましたが、保育者が「ご先祖様が自分のお家が分かるように、この提灯の中に灯りを入れるんだよ」と使い方を伝えると「お花綺麗!」と提灯の模様を見て楽しんだり、「お祭りにあった!」と思い出す姿がありました。提灯が伸び縮みすることに気づき、「わ!伸びた!」と驚いたり、様々な気づきを言葉にしていました。

 

お盆は長い間受け継がれてきた伝統行事です。室内装飾を通して子どもたちにも親しみを持ってもらえればと思っています。