2024.08.16
8月室内装飾『お盆』
8月は『お盆』をテーマに精霊馬、精霊牛、ほおずき、麻がらを飾りました。
お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。
〇精霊馬・精霊牛→「馬は、ご先祖様の霊が帰ってくるときは早く家に帰ってきてもらうため。牛は、帰るときにはお供え物をもって、ゆっくりと景色を楽しみつつ帰ってほしいため」という願いが込められています。
〇ほおずき→「鬼灯」とも表記されるように温かみのある色味と膨らんだ形から、ご先祖様をお迎えする際の灯り(目印)としての役割を持つお飾りです。
〇麻がら→「迎え火」という儀式で使用します。迎え火とはお盆の時期に帰ってくるご先祖様を迎えるための儀式で、玄関先で燃やすことであの世から帰ってくるご先祖様の目印になると言われています。
観察の様子です。
キュウリとナスに足がついていることに気づき、机の上を歩いているような動きをする子がいました。「お馬さんと牛さんだよ」とお話ししてみると、「モーモー?」と呟いたり「ぱかぱか!」と歩かせてみたり色々な方法を試していました。
ほおずきにも興味津々で関わっていますね。大きなほおずきは大人が見ても魅力的です。「これは?」と質問しながら触れていました。すると、中に何か入っていることに気が付いたようです。
真剣な表情で中からほおずきの実を取り出しています。ギュッと指先に力を入れると実が潰れました。「・・・!!」言葉はありませんでしたが、なんとも言えない表情で保育者を見つめていましたよ。潰れた感触や小さい種のようなものが沢山出て来たことに少しびっくりしているようでした。
植物図鑑で一緒にほおずきを探してみました。「あったね」と保育者が図鑑のほおずきを指差すと、「ちがう!」と一言。実際のほおずきと、図鑑のほおずきは色が違って別の物だと思ったようです。
「確かに、少し違って見えるね」とお話ししていると野菜図鑑を取り出し何か探しています。「あった!!!」と指差したものはオレンジ色の『トマト』でした。ほおずきの実とそっくりで、「ほんとだね、トマトにそっくり!」と感心してしまいました。
子ども達の気づきに私たち保育者も毎日驚きと楽しいの連続です。そういう姿を見ると一人ひとりの素敵な感性を大切にしていきたいと改めて感じます。