2024.05.14
5月玄関装飾
入園・進級して一か月がたち、子どもたちは新しい環境に慣れて元気に過ごしています。
五月は子どもの幸福を願う端午の節句にちなみ、鯉のぼりと花菖蒲、柏餅を飾りました。
端午の節句は、江戸時代から公儀の祝日として定められ、武家では跡継ぎの男子の誕生は最大の慶事であった為、
兜を飾って盛大に祝いました。
1948年にはこの日を国民の祝日「こどもの日」として制定し、子どもの人格を重んじ子どもの幸福をはかると共に、
母に感謝をする日となりました。
・鯉のぼり…鯉は生命力の強さと「立身出世」を象徴していて「滝を登り切った鯉は竜になる」という故事にちなんで鯉が描かれ、
飾られるようになりました。
・菖蒲…端午の節句は菖蒲が咲く季節。葉の形が剣のようで、根の強い香りとともに魔除けの力があると考えられていました。
紫の花を咲かせるアヤメ科の花菖蒲とは別のショウブ科の菖蒲なのですが、葉の形が似ているだけでなく、凛とした美しい花が咲くことから
特に好まれて飾られるようになりました。
・柏餅…柏の木は葉をつけたままで寒い季節を越します。新芽がでる頃にやっと古い葉が落ちることから世代交代がうまくいくことになぞらえて
柏の葉で包んだ餅は「子孫繁栄」の縁起を願って食べられるようになりました。
鯉のぼりに手をのばし触れると嬉しそうな笑顔がみられました。
柏餅の香りも嗅いでみましたよ。
お部屋に玄関装飾を運ぶと笑顔で待っている子どもたち。
鯉のぼりの真鯉をみて「お父さん」と言っている子がいたり、菖蒲を手に取るとぶんぶんと振ってみたり、
柏餅を指でつんつんして感触を試している姿がありましたよ。
鯉のぼりの3色の色の違いに興味をもち「これは?」と保育者に聞いていました。
「お父さん、お母さん、子ども」と、保育者と一緒に言っていましたよ。
図鑑に載っている鯉のぼりと見比べて数の違い等に気づいて伝えている姿も!
柏餅の葉をみると不思議そうな表情をしながらも感触や香りを確かめていました。
昔から行われている子どもの幸福を願う伝統行事に触れました。
これからくる暑い夏を乗り切るために菖蒲湯も良いですね!
季節や日本の伝統に触れる体験を大切にしていきたいと思います。