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2024.05.11

5月の室内装飾

今回は5月の室内装飾についてお伝えします。

 

5月(皐月)の装飾

~端午の節句~

兜と菖蒲

昔の中国では、5月は「悪月」「物忌み月」とされ、邪気を払うとされる菖蒲を飾ったり,「菖蒲酒」を飲むことから、「菖蒲の節句」ともいわれていました。江戸時代に入り「菖蒲」の音から武を重んじる「尚武」となり、男の子の節句となったということです。

 

「兜」兜や鎧は身を守る道具の象徴であり、男の子の健やかな成長を願って飾られるようになりました。

「菖蒲」古くから邪気払いの力があるとされており、また、武道を重んじるという意味の「尚武」と読みが同じであることから、武士の間で縁起が良いとされてきました。菖蒲湯に入るのも、武家的な縁起担ぎであるとともに、菖蒲自体の薬草としての効能を期待し、無病息災を願う意味もあります。

 

 

 

つき組の男の子は、置いてあるかぶとに気づくと、「かぶと!かぶとあった!」と嬉しそうに手に取り、自分の頭に乗せようとしていました。

きっとお家にも飾ってあり、保育園の兜と、お家の兜がつながったのでしょうね。

2階から別の保育者の声が聞こえると、「〇〇先生!見て!かぶと!かぶとあった!」と、かぶとを持ち上げて伝えようとしてくれました。

そんなお友だちの様子を不思議そうにじっと見つめたり、かぶとを真剣な表情でじっと観察しているつき組さんもいました。

 

菖蒲を見て、「長いね」と気づいたそら組さん。

保育者が「ツルツルするね」と触りながら伝えると、ツンツンと人差し指で触ってみます。感触が気持ち良かったのか、ニコッと笑い、ひたすらツルツルする感触を楽しんでいました。

また、菖蒲の葉の先端を触ろうとしますが、長くて届かず、「あれ?あれ?」と不思議そうにつぶやきます。葉の先端に届く位置まで持っていくと「あったあった」と満足した表情で嬉しそうに先端を触っていました!

 

また、「匂いするかな?」と菖蒲に顔を近づけて匂いを嗅ぐ姿もありましたよ。

玄関にも菖蒲と紫蘭が飾ってあるのに気がつき、菖蒲の花だと思ったようで「ピンクの花あった!かわいいね」とお友だち同士でやりとりをする姿もみられました。

保育者が「ピンクの花が咲くのか図鑑で調べてみる?」と提案すると、「早く知りたい!」というような様子でそら組に戻り、植物図鑑を広げて、調べて始めました。最初は自分の力でお花が載っているページを見つけようと頑張っていました。自分の力で見つけることは難しいようで、困ったように保育者の顔を見たため、今度は保育者と一緒に探すことにしました。菖蒲の見つけることができると、「あった、あった!」と保育者の顔を見ながら嬉しそうに伝えてくれ、図鑑に載っているお花をじっと見ていました!

 

今回は比較的シンプルな装飾でしたが、子どもたちの興味はいつも通りで、兜にも菖蒲にも興味津々な様子でした。

子どもの成長を祝い、願う伝統行事ではありますが、雛祭りの華やかで可愛らしい雰囲気とは違った、身の引き締まるような端午の節句の装飾の雰囲気を感じてもらえたのではないかと思っています。