2024.03.13
感触遊び<のり>(つき組)
先日、つき組ではのりを使って遊びました。
道具として触れるのは、保育園では初めてです。
保育者が準備をしていると、「何するの?」「楽しいこと?」と心待ちにしていたつき組さん。
保育者から「のり」と聞いて、「のりまき?」とお部屋にある絵本から連想する子もいました。
その時の様子をご紹介します。
今回は、試行錯誤できるようにあえてどのように使うのかは定めませんでした。
一人一つのりを手渡され、まずは匂いを嗅いでみたり、指先で触れてみたりと、
自由にのりに触れてみる子ども達。
その中で、厚紙や模造紙にのりを出して観察する子も出てきました。
「白いね」「べたべたしてる」と思い思いに感じたことを呟きながら、
指ですくって模造紙に塗り広げていきます。
チューブからのりが出てくる感覚を楽しみ次々にのりを出す子もいれば、
少しずつ慎重に出していく子もいました。
そうすると、指や厚紙がぺたぺたとくっつくことに気付き始めました。
「違う紙もくっつくかな?」と、折り紙を提案してみると、「やってみる!」と興味を示してくれたつき組さん。
好きな色を選び、折り紙にのりを塗ったり、模造紙に塗ったのりの上から折り紙を乗せたりと、自由に貼っていきます。
色のある面にのりを塗ると貼る時に白い面が上になってしまうこと、
折り紙にのりを付けすぎると折り紙がぐちゃぐちゃになってしまうこと、
トライ&エラーを繰り返しながら様々な気付きを得ることができました。
保育者はそうした子ども達の気づきを一つ一つ丁寧に拾い上げ、
「○○だと○○になるね」「○○してみたらどうなるかな」と言葉を添えていきます。
折り紙だけでなく、素材の違うお花紙も織り交ぜながら、次々と模造紙を彩っていきます。
中には、ちぎってみたり、丸めてみたりしながら、表情の変化を楽しむ子もいましたよ。
指先だけでなく足を使う子や、「お花みたい」と表現する子もいて、
子ども達の自由な発想に保育者も新鮮な気持ちになりました。
今年初めて使ったのりが、終わる頃には半分以上なくなっていて驚きました。
それも、子ども達が試行錯誤しながら遊び込んでいた証ですね。
これからも、道具の一つとして積極的に取り入れていきたいと思います。