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2024.03.08

【3月室内装飾】ひなまつり

 

今週は3月の室内装飾“ひなまつり”について紹介します。

 

ひな祭りの由来は平安時代、紙でつくった人形に自分の穢れを移して水に流し、厄を祓う「流し雛」という儀式がありました。この「ひな遊び」と「流し雛」が合体し、現在のような人形が飾られるようになったそうです。
なぜ33日かと言うと、江戸時代に制定された「五節句」の一つ「上巳(じょうし)の節句」の時期にちょうど魔除けの木として親しまれていた桃の花が咲いていたことから、上巳の節句=桃の節句と呼ばれるようになり、女の子のお祭りとして認知されていったと言われています。

また、ひなあられの色にはそれぞれ意味があります。ピンク…生命、白…雪の大地、緑…木々の芽吹き。この3色のひなあられを食べることで、自然のエネルギーを得て元気で丈夫に育つとされているそうです。4色のひなあられもあり、四季を表しているという説もあります。

 

玄関には【雛人形・ひなあられ】を飾りました。

 

ほし組では保育者が雛人形を持ってくると興味を示し注目する姿がありました。初めは見慣れないからか少し不安そうに離れたところから眺める姿がありましたが、保育者が「気になるね、一緒に近くで見てみようか」「雛人形っていうんだよ」と言葉を掛けると頷き、近くて観察をする様子がありました。様々な角度から眺めてみたり人形の髪飾り(釵子)や手に持っている物(桧扇)など、興味を持ったものに優しく触れて確かめる姿がありました。興味に寄り添いながら人形や行事について伝えていくことで伝統文化への関心が高まるよう関わっていきました。また、給食の際には「今日のごはんは“ひなちらし”だよ」と行事食にも触れ、食事にも期待や関心を持って向かえるよう関わっていきました。

 

 

つき組では玄関に向かうと子どもたちは飾ってあった雛人形に気付き「見たい!」と興味を示す姿がありました。雛人形を近くで観察したり触れる中で人形の着物や扇、笏、刀といった細かい部分にも興味を持ち「これは何?」と保育者に尋ねる姿もありました。「これは刀だよ」等、1つ1つ応答していきながらひなまつりの由来や雛人形について分かり易い言葉を用いて伝えていき、日本の文化や行事に親しみや興味が持てるよう関わっていきました。

 

そら組では雛人形を見ると「可愛い!」「白雪姫みたい」と感じたことを言葉にする姿がありました。十分に観察が行えるよう人形を子どもたちのそばに置くと大切なものだと感じたようで少し緊張した様子で人形や飾りを優しく丁寧に触れる姿がありました。保育者が「何か持っているね」「お着物はどうなっているのかな」とさりげなく呟くと笏や桧扇、着物を何枚も重ねて着ていること等に気が付き「これはなんだろう!」と興味深く観察を行っていました。また、ひなあられを見ると匂いを確かめ「いい匂い、食べたいな」と話す子や、あられの色の違いに気が付く姿もありました。それぞれの色が春夏秋冬を表していることやそれらの由来を分かり易く伝えていきました。「おうちにもあるよ」とご家庭で雛人形を飾られていることを伝えてくれる姿や「僕のお家には前に違う人形を飾ってたよ」と五月人形を思い出し伝えてくれる姿も見られました。子どもたちと気付きを共有してやりとりを行い、日本の伝統や文化への関心が深まるよう関わっていきました。