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2023.08.28

8月の室内装飾『お盆』

 

 

8月の室内装飾は『お盆』をテーマに精霊牛、精霊馬を飾りました。

 

お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。

精霊馬や精霊牛は、お盆の時期に故人やご先祖様の乗り物として利用することを想定して作られています。きゅうりは足が速い馬で、なすが足の遅い牛とされています。あの世からこの世に故人やご先祖様が移動する時は精霊馬で早くこの世に来てもらいます。逆にあの世に戻る時には、精霊牛でゆっくり風景などを楽しみながら帰ってもらう、多くのお供え物を持つためにという意味があります。

玄関に飾ってある精霊牛、精霊馬を見つけると「なす!」「きゅうり!」と知っている名前を声に出して伝えている子ども達の姿がありました。

 

 

お部屋でもじっくり観察する時間を設けました。興味津々な様子でナスを観察していますね。色々な角度から見つめたり、表面をなでるように触ったり、ヘタの部分を引っ張ってみたり…。「つるつるしてる?」「ヘタがついているね」と発見に寄り添って過ごしました。中には指先に力を入れて「かたい!かたい!」と伝える子もいました。給食で見るナスと実物のナスの違いを感じたのかもしれませんね。

 

近くにそっと野菜の図鑑を置いてみると、早速「なす、どこかな~」とページをめくって探し始めました。ナスを見つけると「なす、あった!」と嬉しそうな表情です。「いっしょ!!」と上からナスを重ねてみたり、似ているナスの形を見つけて指をしたりしていました。「大きいね」「小さいね」と大きさや形の違いも感じているようでした。

 

 

割りばしの足がついた精霊馬と精霊牛にも興味津々の様子で観察しています。何か生き物とイメージがついたようで机の上を歩かせるような動きをしていました。「きゅうりのお馬さんなんだよ」とお話しすると「お馬さん?」と保育者の声に耳を傾けて返答していました。ご先祖様がきゅうりの馬に乗って来るお話を簡単にお話ししてみると、なすの牛をきゅうりの馬の上に乗せて「こうやって~・・」と呟きながら表現していました。

子ども達にとって少し難しい内容かもしれませんが、子ども達の興味や視点に合わせてやり取りを楽しむことができました。