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2023.08.24

生き物との出逢い

 

先日、保育園の外にカマキリを発見しました。身近な生き物に触れ、親しみを持ったり興味関心が深まったら素敵だなと思い、各クラス子ども達と一緒に観察する時間を設けることにしました。

 

初めて見るカマキリに興味津々で近づく子ども達。カゴの中で活発に動く様子に目を留めています。手を伸ばそうとする子もいましたが、予想外の動きを感じパッと手を引っ込めていました。興味はあるけど少し不安といった様子で保育者にぎゅっと捕まりながら覗き込んだり、その子にとってのちょうどよい距離を見つけて観察しようとする姿も見られていました。

 

図鑑のカマキリと見比べて観察する姿も見られています。「同じだね~」と呟きが聞こえてきました。カマキリの思いがけない動きに恐る恐るだった子ども達もじっくり観察する中で少しずつ距離が近づいていきました。近くで関わる大人が『大丈夫だよ』と一緒に観察をしたり、「お散歩しているみたいだね」とカマキリの行動を言葉にしていくことで『もっと近くで見てみたいな』と興味が大きくなっているようでした。

 

この写真の表情を見ると今にも心の声が聞こえてきそうですね。子ども達の学びの意欲は、大人の関わり自体がもとても大切だということに気づかされる瞬間でした。

 

 

そら組ではトンボの観察も行いました。保育者と一緒に図鑑を見ながら同じトンボを探しています。シオカラトンボと分かると「いっしょ!」と嬉しそうに伝えていました。満足するまで観察したあとは外に逃がしてあげました。その様子も興味深そうに見つめていましたよ。

 

 

 

観察をしたこの日をきっかけに、昆虫図鑑を開くと「カマキリ!!」と声をあげて伝え、以前よりも興味関心が高まっていることを感じます。実際に近くでカマキリの顔を見つめてじっと観察していたお友だちは、カマキリの顔が正面から写っている図鑑の写真に顔を近づけて図鑑を見ています。「この前お顔見たんだよね」「同じ顔だった?」「お目目があったね」と経験と結び付けながら寄り添って過ごしています。実物との出逢いは子ども達にとって貴重な経験に繋がっているようですね。そんな経験を増やしていけたら嬉しいなと思います。