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2023.08.05

☆夏まつりの様子☆

 

7月29日に夏まつりが行われました。

保育園では、子どもの育ちや発達を保障する五感を使って遊べる環境を設定しています。それは大人が正解を示すようなものではありません。子ども達が自分で考えたり、気づいたり、試したり・・・『観察』『実験』『研究』という言葉がぴったりのような気がします。実際に保育園でどのように過ごしているのか、『夏祭り』という少し特別な1日の中で子ども達の姿を見ていただき、ご家族で一緒に楽しんでいただけたらと思い、様々なコーナーの設定を行いました。

 

〈夏の音を感じる〉

玄関には風鈴と扇子を飾りました。風に揺れて鳴る風鈴の音色は、大人の私たちにとっても魅力を感じますね。夏ならではの音は子ども達はどのように感じたのでしょうか。風鈴の音に気づくと「あ!」と興味を示して手を伸ばすお友だちもいました。

 

〈生活の知恵・・・打ち水〉

玄関の外には打ち水コーナーを設け、実際に柄杓で水を撒く体験も行いました。柄杓に興味を持って握ったり、水を掬ったり、地面に撒いたりしていました。タライに水を入れていたので、いつも保育園で行う水遊びのような感覚で楽しんでいましたね。室内に入れば涼しいことが当たり前という現代の生活の中では、昔の人の生活や知恵に触れる機会はほとんどなくなり新鮮な体験ですね。「こんな風に生活をしていた時代がある」ということを私たち大人も感じることができました。

 

〈水や氷など夏ならではの素材に触れる〉

室内でも水や氷などに触れられるコーナーを設定しました。室内遊びで触れたことのある小さなビニール袋に入った水とは違い、大きなビニール袋の水に興味津々の様子です。不思議な感触に魅力を感じ手で叩いたり、ベッドのように上に寝て気持ち良さそうにする姿も見られていました。氷に触れる体験の中では、大きな氷を両手で持つとツルツル滑る感覚や冷たさなど感じ取っている様子や、色付きの氷で紙の上を滑らせると色がつくことに面白さを感じている様子が見られていました。じっくり遊んでいると氷が溶けて色水が出来ることに気づいたお友だちは、コップやおわんに移し替えてストローで混ぜたり水や氷を混ぜたりする遊びに発展していました。

 

〈様々な素材を使った見立て遊び〉

夏祭りの前から、お祭りや屋台や花火の絵本を子ども達一緒に楽しんでいます。その中でもわたあめやりんご飴、たこ焼きなど屋台の食べ物に魅力を感じていた子ども達。そんな子ども達の姿があり、『様々な素材を使ったおままごと(夏祭りバージョン!)』を設定してみました。壁にはお祭りの様子や屋台の食べ物の写真を飾りイメージがより広がるようにしています。

普段おままごとコーナーにはない綿、毛糸、ストロー、紙皿など興味を持っていました。感触を確かめたり、コップや容器に盛り付けてストローを添えたり…。さらに保護者の方やお兄ちゃんお姉ちゃんのアイディアも集まって素敵な物が沢山できましたね。そして「おいしそう」「これは何かな?」「かき氷みたいに見えるね」など保護者の方とのやり取りに嬉しさや心地よさを感じている姿がとても印象的でした。自由な表現や発想を丁寧に受け止めてもらうことは子ども達にとっての喜びに繋がることを感じました。

 

 

〈夏野菜の観察と野菜スタンプ〉

様々な夏の野菜や果物を見つけると「すいか!!」「とうもろこし!」と知っている名前を声に出しながら伝えたり、断面を見つめたり触れたりして観察が始まりました。初めて見るゴーヤに触れてゴツゴツとした触り心地に気づいたり、スイカを持ってみることでずっしりとした重さに気づいたり、顔を近づけて様々な匂いや色に気づいたり・・。五感を働かせて沢山のことを感じ取っている様子でした。

 

同じ部屋には野菜スタンプでのうちわ作りのコーナーも設けました。普段食べている野菜がスタンプになる面白さや、スタンプした時の様々な色や形の魅力など沢山の発見がありました。「やさいのおなか」という野菜の断面が描かれている絵本も普段楽しんでいたので実際に体験をして、より興味関心が深まったようでした。

 

〈昆虫千本引き〉

箱の中に隠れている沢山の昆虫を覗き込み「てんとうむし」「あり」「だんごむし」と身近な生き物を見つけたり、図鑑で見たことのある昆虫に興味を持っていました。戸外で実際に見つけた経験と結び付いて興味関心が大きくなっていることを感じました。もらった昆虫を腰に結んで嬉しそうな姿も見られていましたよ。

 

夏まつりを通して子ども達の素敵な発見や表情を沢山見ることができました。又、子ども達と一緒に考えたり、感じたり、寄り添ったり、共感したりしながら過ごす保護者の方の姿がとても印象的で温かい気持ちになりました。大好きな保護者の方やご家族と一緒に過ごした時間は子ども達にとって宝物になっていることと思います。

 

保育園での夏まつりは終わりましたが、引き続き子ども達と夏まつりでの楽しい発見を思い出しながら過ごしていけたらと思っています。夏まつりのご参加ありがとうございました。