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2023.05.08

5月室内装飾【端午の節句】

 

今週は5月の室内装飾“端午の節句”について紹介します。

 

端午(たんご)の節句とは、五節句のひとつです。古代中国では、古くからの季節の変わり目の5月になると薬草である菖蒲酒を飲み、菖蒲を腰に下げるなどして、体の汚れをはらう厄除けの行事をしていました。この慣習が日本に伝わり、菖蒲が(尚武)に通じることから、武士の間で男の子の厄除けと健康を祈る行事として定着しました。兜や鎧は身を守る道具の象徴であり、男の子の健やかな成長を願って飾られるようになりました。菖蒲は古くから邪気払いの力があるとされており、また、武道を重んじるという意味の「尚武」と読み方が同じであることから武士の間で縁起が良いとされてきました。

引く円の玄関には【菖蒲・兜】が飾ってあります。

 

ほし組では保育者が保育室に装飾を持ってくると興味を示し、近くに来てじっと見つめたり、手に取る姿がありました。さり気なくそばに置き十分に観察や感触を確かめられるようにしていきました。「黄色いお花だね」「こっちは紫だね」「これは兜だよ」等、1つ1つ丁寧に言葉で伝えていきました。子どもたちが季節のものや行事、自然物への興味が深まるよう関わっていきます。

 

つき組では散歩へ行く際、玄関で花瓶に入った菖蒲の花を見ると興味を示し「お花だ」と声に出す様子や実際に触れて感触を確かめる姿がありました。「大きいお花だね」と発見に共感する言葉掛けをしながら子どもたちの言葉に対し丁寧に応答し、やりとりを行いました。また、折り紙の兜を手に持ち不思議そうに見つめる様子がありました。「兜だね」と声を掛けながら頭に乗せる仕草を行い、興味に寄り添いながら関わると「帽子!」と自ら兜を頭に乗せ笑顔を見せていました。季節や行事を五感で感じ、楽しめるよう関わっていきました。

 

そら組では散歩の際、玄関に装飾が飾ってあることに気が付くと「あれは何?」と保育者に尋ねる姿がありました。子どもたちの興味に寄り添い近くに置いて観察をしました。「紫色だね」「長いお花だね」と特徴を言葉にして伝えていきました。折り紙の兜は自ら頭に乗せてみる姿もありました。「5月の端午の節句は“皆が元気に大きくなりますように”と願いを込めた日なんだよ」と行事について分かり易い言葉で伝え、親しみが持てるように関わっていきました。