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2023.03.29

☆人とのかかわりについて☆

日中は暖かく春の陽気ですが、朝晩は少し肌寒く気温差が大きいですね。

暖かい日には窓際で日向ぼっこしている子どもたちの姿が見られますよ。

 

さて、今回は0歳児クラスから2歳児クラスまでの人との関わりの姿についてお伝えしていきたいと思います。

 

(ほし組)

 

  

 

今までは一人でじっくり遊ぶ、もしくは、保育者と遊ぶ姿が主に見られていましたが、少しづつ友だちへの興味関心が出てきています。保育者を仲立ちとして人と関わることが増えてきました。

友だちと関わりたいという欲求も芽生えてきているようで、友だちと関わりたいという気持ちからトラブルになることも増えてきました。そんな時は保育者が間に入って「一緒に遊びたかったね」などと関わりたい気持ちを受け止めたり、「○○ちゃんも使っていい?」などと仲立ちをしています。友だちにも自分と同じように気持ちがあることに気づくための育ちにつながるため、お互いの気持ちを受容し代弁することを日々繰り返しています。

友だちと関わりたい欲求が高まってくるのに伴って赤ちゃん人形をおんぶやお世話をする子どもが多くなりました。また、友だちがやっていることを模倣して楽しんでいます。

 

 

 

 

 

(つき組)

 

 

 

ある日のこと、1つの仕切りの中に2人で入っておままごとを始めていました。「○○ちゃんと一緒!」と友だちと共有し嬉しそうに遊んでいましたが、遊んでいるうちにおもちゃが増えていき「せまい!」とお互いに気持ちをぶつけ合ってやりとりをしていましたが、困ったように保育者の方を見てきました。

「おもちゃもあるし狭くなったね。もう1つ使うのはどう?」と提案してみると仕切りを追加して広くすることに。すると「わぁ!大きい(広い)!」「大きい(広い)ねぇー」と広くなった嬉しさを友だちと共有しています。

「先生も」「先生もおいで」と広くなったことで保育者を遊びに誘う様子も見られました。そして、3人でおままごとの続きをしました。

 

このように、自分の気持ちを言葉で表現し、伝えようとするようになってきました。少し前までは言葉でうまく伝えることができなくてトラブルになることも多かったのですが、最近は言葉で伝え、それでも困ったときには保育者に助けを求めるようになっています。言葉で気持ちを伝えるようになったことで、言葉を交わす楽しさも感じ始めているように思います。

 

 

 

(そら組)

 

 

友だちと遊ぶ楽しさを感じ始めているそら組さんはごっこ遊びが大好きで、お医者さんやお店屋さん、美容院など日常で体験したことや見たことを遊びに取り入れているようです。毎日のようにそれぞれが様々な役になりきってごっこ遊びを楽しんでいます。以前からごっこ遊びは見られていましたが、最近では再現度も高くなり、よく観察しているのだなと感じます。

 

 

友だちとどのように遊ぶかを決め「○○する?」「〇〇がいいんじゃない?」などとごっこ遊びを通しての友だちとの会話も広がってきました。意見の違いから言い合いになることもありますが、保育者が間に入って気持ちに共感することで少しずつ自分の思いを相手に伝えられるようになっています。また、友だちにも自分とは違う思いがあるということにも気づけるようになってきました。また、友だちが困っているのを感じ「どうしたの?」と心配して声を掛けたり、助けようとする姿も見られるようになりました。

また、友だち同士で誘い合うことが多くなり「一緒に遊ぼう」「隣で靴はこう」などの声もよく聞こえてきます。お友だちと一緒に過ごすことが本当に楽しい様子のそら組さんです。

 

今のほし組・つき組・そら組の姿からも分かるように、子どもの育ちは、乳児期からのいくつもの発達段階を踏んで進んでいきます。友だちとの関りも、関わり方を大人から教えられて身に着けていくのではなく、愛着形成を基盤に、身近な人や環境とのかかわりの中でたくさんの満足を感じながら日々過ごすことで育っていきます。

そのため私たちは、まず、ひとりひとりとの愛着形成を大切にし、子どもたちがたくさんの満足を感じられるような関りを心掛け保育しています。