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2023.01.25

☆1月室内装飾☆

寒さがだんだんと厳しくなってきて本格的な冬が始まろうとしていますね。

 

さて、今回は1月の室内装飾の様子をお伝えしたいと思います。

 

1月(睦月)の装飾

~小正月と二十日正月~

餅花・小豆

 

小正月とは1月14日~16日とされています。元旦から1月3日までの三が日である「大正月」が新年に歳神様をお迎えするという意味を持つのに対し「小正月」は豊作の祈願や家内の安全を祈願するという意味を持っています。

二十日正月とは、お正月にお迎えした歳神様がそれぞれの居場所にお帰りになる日とされ、お正月の終わりとなる節目の日となります。正月事始め(12/13)松の内、七草、鏡開き、小正月と続いてきた一連のお正月行事が二十日正月を持って終わりになります。

 

餅花:餅花は、1年の五穀豊穣を祈り、飾ります。ヤナギ・ヌルデ・エノキ・ミズキなどの木の枝に紅白の餅や団子を小さく丸めてつけて作られます。

小豆:小豆の赤い色には昔から邪気を払う力があるとされ、邪気を払い、この1年の健康を願って小正月、二十日正月とも小豆粥を食べる風習があります。

 

 

 

(ほし組)

 

 

室内装飾を見に行くと真っ先に小豆に手を伸ばしていました。以前小豆を見たときは枡の中に手を全部入れていたり、手を開いたり閉じたりして感触を楽しむ姿が見られましたが、今回は指先でつまんで保育者の手の平に乗せたりや床に落としたりすることを楽しんでいました。

 

小豆が床に落ちた音を聴いたり、つまんで粒の大きさや固さに気付いたりと五感を使って様々な発見をしている様子が見られました。

 

中には、床に落ちた小豆を拾ってくれる子どももいましたよ。

 

  

 

餅花を興味津々に見ている子どもに「お餅のお花だよ」と伝えると「はなー」と大きな声で言っていました。保育者とよく花の図鑑をよく見ているため、餅花と花がすぐにつながったようです。

 

木に付いているお餅の感触を指先で触って確かめていました。

 

 

最近、色の名前に興味があり「あかー」「あおー」とよく言っているので、餅花の赤い色にもすぐに気づき、「あかー」と得意げに言っていましたよ

白い方を指さしたので「しーろ」と伝えると「しーろ(発音はいーろ)」と保育者のまねをしていました。かわいらしいほし組さんです。

 

(つき組)

  

 

小豆を見て「おぉー!!」と言いながら枡の中に手入れたので小豆が枡からあふれてしまい、あふれたことに驚きながらも「んもぉーこぼれちゃったよ」と拾い始めました。

小豆の粒が小さいので拾っては落ち、拾っては落ちを繰り返し、落ちるたびに「あぁー」と残念そうにしながらも全部拾おうと一生懸命でした。

小豆をじっと観察して「くりだ」と言っている子もいました。色が栗に近いと思ったからかもしれないですね。

また、爪で皮を剥こうとしている姿もみられました。

 

 

 

(そら組)

 

小豆が飾ってあるのを見て「前は南瓜とあずきだったね」と以前の室内装飾(冬至)との違いに気づいていました。

そこから、以前小豆について話したことを思い出し「おしるこになるよね」「床に落とすと踏んで痛いから気を付けてね」などの会話も聞こえてきました。

 

 

公園や園庭に行くと植物の種に興味を持ち、種を割ってみたり、皮を剥いてみたりすることが多いそら組さんは小豆も皮が剥けるのかも試していましたよ。

 

「固くて剥けない。別のやつなら剥けるかな?」と剥ける小豆があるか探したり、「お汁粉にしたら皮剥けるのにね」という友だちに対して「焼いたらいいかもね」と答えるなど、子どもたちなりに考え、言葉でやりとりする姿も見られました。

 

 

 

 

餅花を見ると「かわいい」「きれい」と言っていました。初めは木に付いているものが餅だと気付かず「何これ?」「赤とピンクだね」と考えていました。餅であることを伝えると「おもちかー!」と言っていました。

一本しかない餅花を「次見ていいよ」「はい、どうぞ」と子ども同士でやりとりしながら、みんなで餅花を観察し楽しんでいました。

 

ほし組、つき組、そら組、それぞれのクラスの姿は、子どもたちの育ちがよく分かる姿でしたが、共通して真っ先に手を伸ばすのが小豆でした。

赤くつやつやした姿、ひんやりして固く、粒々した感触、そして枡の中に手を入れたときのザクザクした音や、床に落ちる時のパチパチする音など、子どもたちが心地よく五感で感じられ、あれこれと試すことができるからのようです。

このように、子どもたちが五感を使って日本の伝統行事や四季を感じられ、また本物の美しさに触れるための取り組みのひとつが室内装飾です。ぜひお子さんと一緒に、見て、感じて、楽しんでください。