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2022.12.01

☆11月室内装飾☆

 

 

師走になりました。園庭の柿の葉も落ちて、すっかり冬の景色になっています。

今回は先月の室内装飾についてお伝えします。

 

 

 

 

 

11月(霜月)の装飾

~七五三~

千歳飴(長寿)

(嘉来で喜びが来る)

髪飾り

生花 菊

 

七五三の由来は、室町時代にまで遡ります。当時は幼児の死亡率が今とは比べ物にならないほど高く、生まれて3~4年たって、初めて、当時の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録されました。

七五三は、死亡率の高い危険な時期を乗り越え、無事に成長してこられたことの節目として、その子の生まれた土地の神様に感謝と加護を祈る儀式として江戸時代に定着しました。

もともとは、宮中や公家の儀式でしたが、江戸時代には呉服屋の宣伝によって、一般的に広く行われるようになったということです。

 

それぞれの年齢の儀式の由来は以下の通りです。

三歳 髪置の儀 男女とも髪を伸ばし始める

昔は生後7日で産毛を剃って三歳までは丸坊主なのが普通でした。これは病気を予防する意味があったようです。

五歳 袴着の儀 男の子が袴を着る

幼児から少年の節目として男児が初めて袴を着ける儀式です。

七歳 帯解の儀 女の子が帯を締める着物に変える

昔は小さい女の子の着物にはひもを付けていましたが、紐ではなく帯を着けさらには大人と同じ着物を付けるようになるという儀式です。

 

 

 

(ほし組)

 

ドアを開けると目の前に室内装飾があり、目を大きく開けていました。きっと、よく知っている柿が目に入ったからだと思います。

 

一番に手を伸ばしたのは柿でした。「あきー」と言って柿を持っていましたよ。クルクルと持ち方を変えて柿全体を観察する様子も見られました。手にした柿を保育者に見せることもありましたよ。

 

 

初めは片手で持とうと掴みましたが大きくて持てません。それならば…と次は両手を使うと、しっかりと持てました。両手で柿を持ち、できた!と嬉しそうにしていました。

 

菊の花にも興味を示し、指先で花びらを触っていました。花びらが指先に当たる感覚が気に入ったようでしばらく触っていました。

 

 

髪飾りについている鈴に興味を持ち引っ張ろうとしていました。「頭につけるんだよ」と言って保育者が頭にのせると、子どもも自分の頭にのせて笑顔を見せてくれました。

 

 

(つき組)

   

言葉への興味が深まっていて「かき」「つるつる」「はな」などの単語をたくさん話していました。

 

「紫色だね」「菊の花だよ」とさらに言葉を掛けると一生懸命、保育者の話した言葉を真似して話そうとする姿がありましたよ。

 

髪飾りに鈴がついていてリンリンと音が鳴ります。その音が気に入ったようで音を出すのを楽しんでいました。また、千歳飴の袋に髪飾りを付けた女の子の絵を見つけ、指を差して「同じだよ」と教えてくれました。

 

千歳飴の袋には鶴や亀、熊手などの絵が描いてあり「これは?」「これは?」と次々に指さしては保育者に聞いていました。

 

 

 

室内装飾が気に入ったのか、園庭に行くときや手を洗いに行くときなど通りがかりに見に行ったり、触ったりして親しんでいましたよ。

 

(そら組)

 

  

神社に行ったり写真を撮ったりして七五三を経験した子どもが多くいて「しちごさん」「これもらった」という声がたくさん聞こえてきました。

赤い髪飾りを頭や洋服につけて「どう?」と見せて「かわいいね」「にあってる」などと答える姿が見られました。そのやりとりを見て「やりたい」「みたい」という声が聞こえてくると「つぎいいよ」と子ども同士でやり取りを行い、順番に髪飾りを渡していましたよ。

 

  

園庭でも、以前の室内装飾でも展示されていた柿。ほし組さんのように「柿だ!」と大きな反応はしませんでしたが、「これがいちばんおおきいね」と大きさの違いを教えてくれる姿も見られました。

 

そして、みんなでじっくりと観察し大きさや形、少しの色の違いについて話をしていましたよ。

 

柿を頬につけて冷たさを感じたり、手のひらにのせて「ぼくのてよりおおきいよ」「ほいくえんのかきよりオレンジだね」と大きさや色を比べて気づいたことを伝えてくれました。

 

日々の保育の中で、五感を使って伝統行事に触れる機会を積み重ね、日本の文化への興味や関心、理解を深め、豊かに生活を送れるようにと、毎月の室内装飾を展示しています。ぜひ、親子で触れて楽しんで頂ければと思います。