１０月２９日（土）に遊びの森DAYが開催されました。

遊びの森は、子ども達の遊びである『実験』『研究』『調査』が十分にできるよう自由に取ったり集めたり試したりできるような環境を整えています。身近な公園などでは制限をかけずに楽しむことはなかなか難しいことも多いかと思います。「行きたい場所に自由に進む」「触れてみたい物にじっくり関わる」「集めたいものを満足するまで集める」「探究したり試行錯誤したりする」などの経験の積み重ねが子ども達にとって、とても貴重で大切な時間なのですね。

これは、拾った枝をほうきに見立ててお掃除をしているところです。子ども達の素敵な発想や広がる世界観に私たち大人もワクワクして気持ちになりました。

「これはなんだろう」と好奇心旺盛に関わる中で、枝が折れたり実が転がったり潰れたりと様々な発見がありました。自分の背より長い枝を拾い「〇〇ちゃんの長いね」「ママの短いね」と長さをお話しする場面も見られました。れんげですくった石や葉っぱを「あ〜ん」と食べる真似をしたり、保護者の方とやり取りも楽しんでいました。

自由に探索をして見つけた物を保護者の方に見せたり、発見を共有する子ども達です。「こんなのあったの」「綺麗なお花だね」「触ってみてもいい？」と一緒に見て一緒に感じる保護者の方を見て満足そうな表情を浮かべていますね。共感してもらったり受け止めてもらったりすることで、対象物への興味はさらに大きなものになっていきます。ふと、「この前見た物だ」楽しかった経験が繋がる瞬間がこれからの遊びの中できっと訪れることと思います。

保護者の方や職員の中にも、「子どもの頃こんなことをしてよく遊んでいた」と懐かしい気持ちになったり、童心に戻ったような気持ちで実際に試してみたり、子ども達と一緒に図鑑で調べてみたりする姿がありました。又、「こういう経験が一緒に出来て嬉しい」とお話しして下さる方もいて嬉しく思いました。子ども達も大好きな保護者の方と一緒に過ごすことができ、嬉しそうな笑顔が輝いていましたね。

十分に探索をしたあとは、集めた物でお料理に見立てたり、自分なりに考えたイメージを形にしようと試行錯誤する姿が見られました。遊びの森の土は砂場の砂とは違った質感なので固めたり掘ったりするのも面白いようでした。「思うようにできない」という葛藤も経験しながら、近くで励ましてもらったり手伝ってもらいながらやってみようとする姿も見られていましたよ。

今回初めて開催した『遊びの森DAY』でしたが、伸び伸びと自然の中で過ごす事が出来、満足感いっぱいの表情が沢山見られていました。遊びの森に来た時と帰る時とでは顔つきが違って見え、大人も子どもも『めいっぱい遊んだ』と伝わってくる表情でした。今回の経験はどれもテーマパークなどでは味わえない感動が沢山でしたね。

ポカポカな陽気を肌で感じたり、様々な自然物の匂いを感じたり、目に映る美しい景色を見つめたり、土の冷たさや葉っぱの触り心地など感触を確かめたり、カマキリやダンゴムシなどの生き物を観察したり・・・。大好きな大人の抱っこやいつでも見守られる中で安心して探索し、「ほんとだね」と発見に寄り添ってもらう経験は子ども達の豊かな感性を育むことに繋がっていきます。子ども達の小さな反応や発見にすぐに気づいて一緒に感じ取りながら関わる保護者の方の姿がとても多く、写真には残せないような素敵な光景が大きな宝物だなと感じています。

私たち保育者も園での遊びを通して子ども達の豊かな感性を育んでいけるよう、努めていきたいと思っています。遊びの森のご参加ありがとうございました。

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