８月６日に夏祭りが行われました。

保育園では、日々の生活の中で子ども達の育ちや発達を保障する遊びの環境を設定しています。それは大人が正解を示すようなものではなく、子ども達が自分で考えたり、気づいたり、『観察』『実験』『研究』ができるものです。実際にどのように過ごしているのか、『夏祭り』という少し特別な１日の中で子ども達の姿を見て頂き、ご家族で一緒に楽しんで頂けたらと思い様々なコーナーの設定を行いました。

〈水や氷など夏ならではの素材に触れる〉

水、氷水、氷などに触れて感触を確かめられるようなコーナーでは、普段お部屋で楽しんでいる時の小さなビニール袋とは違い大きな袋に入った水に大喜びの子ども達です。氷に触れ「冷たい」と気づいたり、袋を持ち上げ「重いね〜」と重さを感じたり五感を働かせて感触を確かめていました。

〈生活の知恵・・・打ち水〉

玄関の外では、打ち水コーナーを設け実際に水をまく体験も行いました。室内に入れば涼しいことが当たり前という現代の生活の中では、昔の人の生活や知恵に触れる機会はほとんどなくなり、新鮮な体験だったようです。「こんな風に生活をしていた時代がある」ということを私たち大人も感じる機会となりました。

〈夏野菜の観察〉

スイカ、きゅうり、トマト、なす、とうもろこし、ピーマンなど沢山の夏野菜を見つけると、嬉しそうな表情を浮かべ観察が始まりました。知っている名前を保護者の方に伝えたり、一緒にやりとりをしたり・・。毎月の室内装飾での様々な食材に触れる時間が大好きな子ども達。保護者の方に丁寧に受け止めてもらったり、見守ってもらい大満足な様子でした。

〈野菜スタンプでうちわ作り〉

初めての野菜スタンプに興味津々です。普段食べている野菜がスタンプになる面白さに、「次は、とうもろこし！」と食材を選びながら楽しんでいました。「どんな形になったかな」「色が混ざったね」と沢山の発見ができたようでした。

帰りに上から吊るしてある風鈴をうちわで扇いで音を鳴らしているお友だちもいました。風鈴の音を聞くと「夏」を感じますね。

〈様々な素材を使った見立て遊び〉

「今度、保育園で夏祭りがあるんだよ」とお話しした際、「この前お祭り行った時、わたあめ食べたんだよ」とお話しをしてくれたお友だちがいました。なつまつりの絵本や、お祭りの食べ物の写真を用意してみると「〇〇ちゃんは、かき氷がいい！」「せんせいは？」など沢山やり取りを楽しみました。おままごとコーナーでは「いらっしゃいませ〜」と子ども達の声が聞かれる日もありました。

そんな子ども達の姿があり、『様々な素材を使ったおままごと(夏祭りバージョン！)』を設定してみました。お祭りと屋台の食べ物が子ども達の中で結び付き、思い思いの製作が始まります。保護者の方やお兄ちゃんお姉ちゃんのアイディアも集まって美味しそうな物が沢山出来上がっていきました。子ども達の自由な表現や発想が楽しいコーナーになりました。

〈浴衣やハッピ作り〉

保護者の方と一緒に浴衣やハッピに変身できるようなコーナーも設けました。当日、浴衣や甚平で来てくれるお友だちもいたので、イメージが広がり「〇〇も着たい！」とはりきる姿が見られていました。中には、髪飾りを作ろうとする子もいて、素敵な発想に驚きました。

〈季節の花、夏の絵本〉

他にも夏の代表的なお花としてひまわりを飾ったり、夏の絵本コーナーも作り、夏の季節ならではの装飾や雰囲気を感じてもらえるような空間にしました。絵本は引き続き子ども達と一緒に楽しんでいきたいと思っています。

夏祭りを通して子ども達の素敵な発見や表情を沢山見る事ができました。又、子ども達と一緒に考えたり、感じたり、寄り添ったり、受け止めたりしながら過ごす保護者の方の姿にとても温かい気持ちになりました。大好きな保護者の方やご家族と一緒に過ごした時間は、子ども達にとって特別な時間になっていることと思います。夏祭りのご参加ありがとうございました。

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