2022.08.23
☆7月室内装飾☆
晴れた日にはまぶしい太陽の日差しが照り付けていて夏本番といったところですね。暑さ指数も危険をさす日が多く園庭に出られないことも多くなってきました。
さて、今回は遅くなりましたが7月の室内装飾についてお伝えしたいと思います。
7月(文月)の装飾
~季節の花~
百日紅(さるすべり) 花魁草(おいらんそう) 笹船
百日紅(さるすべり)
庭先や公園で、鮮やかなピンクや白い花が、枝先が下がるほどたくさん咲いています。夏の強い日差しの下で咲く姿は、「雄弁」という花言葉がぴったりの花です。さるすべりの名前の由来は、サルも滑って落ちるほどつるつるした幹に由来があります。
花魁草(おいらんそう)
華やかに咲く姿が、まるで花魁の髪型のようだった、また、花の香りが花魁の付ける白粉のようだったことから、日本では花魁草と呼ばれるようになりました。花魁というのはかつて吉原の遊郭の中でも位が高く、美貌と教養を兼ね備えた遊女がそのように呼ばれていました。正式な名前は宿根フロックスです。
(ほし組)
百日紅や花魁草に興味を持って手を伸ばしていたほし組さん。うまく力加減ができなくて花びらが落ちることも多かったです。落ちた花びらを手に取って触り、ちぎろうとしたり、ポイっと投げてみたり、じーっと見つめたりと三者三様でしたよ。そのとき「お花かわいいね」と声を掛けると保育者の顔の前に花びらを見せていました。「そうでしょう」と言っているように感じました。中にはお花よりも笹船の方に興味を持っている子もいましたよ。
(つき組)
百日紅と花魁草が飾ってあるのを見つけました。
「かわいい」と指でツンツンしたりポンポンと触ったりして、色を観察したり触り心地を確かめていたりして楽しむ姿が見られました。触っているうちに花びらが散っていき水の入った器に落ちる様子もよく観察していて、乱暴に触ると散ってしまうことに気づき優しく触るようにしていました。笹船が水に浮かぶことが面白かったようで繰り返し、上に持ち上げ水の中に落とすのをやって研究していました。中には、笹の繊維に沿って裂けていくのに気付いた子どももいてスルスルと裂けていく感覚を楽しみながらちぎっていました。
(そら組)
「階段の下にお花が置いてあったよ」と伝え「何色のお花があるかな?」と聞くと「ぴんくがある」「みどりのおはな」とどんな色の花があるか想像しながら階段を降りていきました。
お花を見て何色か分かると「ぴんくだ」と言い少し触っていました。その友だちの姿を見て「とれちゃうから、みるだけのほうがいいよ」と言っていました。まるで保育者が言っているような言い方でしたよ。様々な話をしながら観察し「百日紅だよ」と花の名前を伝えると「おさるさん?」「なんで?」と百日紅の”さる”の部分から猿を連想していました。
花の中に緑色の蕾があることに気づき「みどりのおはな?」と質問をする子どもがいました。つぼみが膨らんであと少しで咲きそうなものを指さして蕾から花が咲くことを伝えました。「そうなんだ」といいながら不思議そうな表情をしていました。
笹船が水に浮かんでいるのを見てどのように作ってあるのか、手に持って観察していましたよ。観察し終わり水に戻すと浮かんだのを見て「ういた!」と喜んでいました。園庭にある笹で作れることを伝えると「つくる!」「おそといく!」と意気揚々と園庭に向いました。水の入ったタライを用意し、笹船を浮かべて楽しみました。浮かべずに笹船を大事に持っている姿も見られました。
少しづつ室内装飾に対して「これなに?」「かわいい」などと興味を持ち保育者に話しかけることが多くなったように感じます。今後も室内装飾を通して子どもたちの豊かな感性や感覚を育んでいきたいと思います。