2022.02.04
【2月装飾】節分と季節の花
今月の装飾は2月3日の節分にちなみ、『節分と季節の花』をテーマにしました。
ひいらぎいわし、鬼打豆、梅の花を、玄関に飾りました。
節分には「季節を分ける」という意味があり、昔は一年の始まりとされた立春を迎えるための行事として特に大切にされたそうです。
現代でも、季節の変わり目におこりがちな病気や災いを鬼に見立て、追い払う儀式として親しまれています。
柊鰯…鬼は鰯の生臭さを嫌い、柊のトゲが鬼を刺すことで追い払うといわれています。玄関先に飾るのが一般的です。
鬼打豆…鬼を追い払うためにまく炒った豆。諸説ありますが、京都で鬼の目に豆をぶつけることで退治できたという話が残っていることから、「魔(ま)(の)目(め)」に豆をぶつけて「魔(ま)(を)滅(め)(する)」ことに通じています。
梅の花…花の魁(さきがけ)と言われ、一年でどの花よりも先だって咲く花。日本では早春のシンボルとして親しまれています。
保育者が玄関に柊鰯を飾っていると、ちょうどお散歩から帰ってきた5歳児の子どもたちが「これ何?」「あ、知ってる、節分だ」と興味を持っていたので、お部屋に持って行って観察できるよう環境づくりを行いました。
保育者や友達と一緒に柊鰯を観察する中で、鰯の生臭いにおいに驚いたり、柊のトゲの感触を感じたりと五感を働かせながら、自分なりに感じたことを言葉で伝えようとする姿がたくさん見られました。
保育者が説明した柊鰯を飾る理由と結びつけて、「これは鬼も逃げるにおいだね」「痛いしね」と実感する様子もありましたよ。
鰯の頭もまだ焼きたてだったので、じわっと脂がにじんで「指がキラキラしてる!」と面白さを感じたり、なかには「この鰯はマイワシかな」と魚の種類に興味を持つ子どもの姿も見られました。
その子の個性や興味によって、感じ取っていることや心が動く部分も異なります。
それぞれが感じていることを丁寧に受け止めていくことで、更に自信を持って試してみよう、触ってみようという意欲が高まり、その後も観察を続けていました。
玄関に飾っているので、各クラスの子どもたちがお散歩時などに興味を持って手を伸ばし、梅の花のふくらみや豆の大きさ、においなどに気づき、保育者と指さしや言葉で共有しようとする姿が見られました。
登園、降園時には、保護者の方と観察している姿も見られ、微笑ましく感じています。
子どもたちの「これは?こっちはなぁに?」という質問に時間をかけてじっくり応じていたり、「鰯」に関連して「イワシのひらき」と一緒に歌いながら降園していたり、装飾が保護者の方と子どもたちとの関わりのきっかけにもなっているようで嬉しく思いました。
節分の翌日、子どもたちが再び装飾を見て「昨日ね、豆まきしたよ」「お父さんが鬼でね」とたくさんお話していたので、引き続き玄関に飾っています。
梅ももう少しで満開になるかな、という咲き具合なので、ぜひお子様と一緒に観察してみてください。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「みんなの頭の上にあるものは何?」
エリート社員である大樹は、自分にはなくて仲間には有る、
「あるもの」を見つけた。新しい保育園に関わることで
その謎が明かされてゆく…。
プライムスター保育園グループの
保育ショートムービー第二弾!
♡ハートの種明かし♡
https://www.youtube.com/watch?v=OP-42fdGT78