NEWS

お知らせ

View More

2020.06.12

6月の装飾~夏至と紫陽花~

 6月は「夏至」という日がありますね。

夏至の日は、毎年6月21日前後にあたります。この日が、一年のうちで昼間の時間が一番長くなるということはご存じの通りです。お昼の長さを冬至の日と比べると、5時間弱も違いがあるそうですよ! さて、冬至には、ゆず湯に入ったり、小豆かぼちゃを食べたりという、日本全国に通じる風習や行事食がありますが、夏至には、あまり浸透している風習はないようです。 ただ、一部地域に残っているものもあるようなので一部をご紹介します!

・関東地方 ⇒ 新小麦で焼き餅を作って神に供える

・島根県、熊本県の各郡 ⇒ 小麦で団子やまんじゅうを作って神に供える

・大阪近郊 ⇒ タコを食べる(夏至から半夏生まで)

・京都府 ⇒ 水無月という和菓子を食べる

・愛知県 ⇒ 無花果田楽を食べる

また、タコを食べるのは、夏至が田植えの時期に来ることもあり、タコの八本の足のように、稲の根が八方に深く根を張るように。という祈りをこめたものだそうです。

 そして、6月のお花といえば紫陽花を思い浮かべる人も多いと思います!園の玄関にも6月の装飾として飾らせて頂いています。その紫陽花をひかり組さんのお部屋に見せに行くと、「綺麗だね!」「大きいね」との嬉しそうな声が聞こえてきました。それからじっと紫陽花を見つめていると…「あ!ありさんだ!」「葉っぱを食べてたのかな?」と何やら真剣な様子でやり取りをする子どもたち。

 今度は「昆虫」「花」それぞれの図鑑を持ち寄ってきていますね。「蟻さんがいたけど、他の虫さんも来るのかな?」「紫陽花っていっぱい色の種類があるね!」と互いに言葉で思いを共有する姿も見られましたよ。

 みんなでお花を見つめていると「あれ?元気ないかも」とおままごと用のコップを持ち出してお水をあげる姿も見られました。「綺麗に元気になってね!」とお花に語り掛ける子どもたちの姿に心が温かくなりました。また、それから遊びが広がり、紫陽花を観察して絵を描いたり、よく耳を澄ませて紫陽花を見た時に「キュッ、キュッ」と音がすることに気づき、「もしかして蟻さんの声かな?」と話す可愛らしい姿もありました!

子どもたちの純粋な思いに耳を傾けてみると、私たち大人には思いつかないような発見をしています。子どもたちが目を輝かせて遊んでいる時に、そっと近くで耳を澄ましてみて下さい。きっと、子どもたちならではの、素敵なお話を聞かせてくれますよ。