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2020.12.24

12月の室内装飾「冬至」

  

 12月21日は冬至の日でしたね。今月の室内装飾のテーマは「冬至」です。玄関にかぼちゃ、柚子、小豆を飾りました。

冬至は1年で最も昼間が短くなる日ですが、この日を境に太陽が出ている時間が長くなっていくため、かつては冬至を1年の始まりの日としていました。また、日に日に日照時間が短くなっていたものが、この日からまた太陽の力が蘇っていくので昔の人はこれを「一陽来復」といい、太陽の復活を祝っていました。

 

冬至といえば柚子を使ったゆず湯に入り、‘‘運‘‘がつくと言われている「ん」のつく食べ物であるかぼちゃ(南瓜なんきん)などを食べるのが定番になっていますよね。

古来、黄色は魔除けの色とされていました。そこで栄養価も高く、黄色いカボチャを1年の区切りである冬至の日に食べることで、無病息災を祈ったのです。

 

柚子は、黄色い柚子を入れたお風呂に入る事で、邪気を祓う意味が込められています。また、柚子には血行促進や鎮痛成分も含まれており、更に風邪予防も期待できるというのも理由になっています。更に冬至を【湯治(とうじ)】に柚子を【融通(ゆうずう)】にかけて「融通をきかせて世間を渡れますように」という願いが込められているともいわれています。

  

あずきは、赤い色をしているため、鬼(悪霊)を祓う力があるとされていました。そこで冬至の日に小豆粥を食べて、邪気を払っていたのです。

  

 21日は冬至の日と言うことで、かぼちゃと柚子を使った行事食の給食でした。「かぼちゃが入っているね」「これは柚子だよ」と食材に興味を持てるよう会話を楽しみながら過ごしました。「かぼちゃ!!」「ゆず!!」と名前を言ったり、手で持ったりスプーンですくったりしながら見つめたり、「おいしい!」と素敵な笑顔が沢山見られました。

  

 その日の午後の時間を使って各お部屋ごと観察をしてみました。

ほし組では大きなかぼちゃに興味津々。ずっしりと重いかぼちゃを両手で抱えて匂いを嗅ごうと顔に近づけていました。

柚子はとてもいい香りが部屋中に広がっていて、「いい匂いだね」と保育者が柚子の匂いを嗅ぐ姿を見て子ども達も真似をしていました。柚子の皮を剥いてみると「みかん!!」と普段から見慣れているみかんに見えたようで、指でつまんで実を取ろうとしていました。

   

つき組では、かぼちゃの断面をじーっと見ていると何かあることに気が付きました。「これなんだ?」と指にかぼちゃの種を乗せて不思議そうにしていました。「かぼちゃの種だよ」と伝えると他のお友だちや保育者に「これはかぼちゃの種だよ〜!」とお話しをしていました。

  

そら組では図鑑を開いて、図鑑のかぼちゃや柚子と見比べたり、「匂いがするよ」とお友だちの鼻に近づけて匂いを嗅がせてあげる姿が見られました。「ほんとだ〜!!」とお友だちと感じたことを共有できて満足そうな表情でした。

冬至の日を通して、食材を味わい、実際に触れて確かめ、感じたことを表現するという姿が見られ、子ども達にとってとても良い時間を過ごすことができました。ご家庭ではどんな冬至の日をお過ごしになりましたか?「柚子をお風呂にいれました」などお話し頂くことがあり、ご家庭での様子をお聞きでき嬉しく思います。

今年も残りわずかとなりました。12月は師走と呼ばれ、毎日が慌ただしく過ぎていきますが、規則正しい生活を心掛けて元気に年を越せるよう過ごしていきたいですね。