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2020.07.03

7月の室内装飾

今月の装飾のテーマは七夕です。笹飾り、星うつしの器、里芋の葉、五色の巻紙を飾っています。

笹竹に短冊をつるして願い事をするようになったのは江戸時代からで、手習いごとをする人や寺子屋で学ぶ子が増えたことから星に上達を願うようになったそうです。本来は里芋の葉に溜まった夜露を集めて墨をすり、その墨で文字を綴っていました。里芋の葉は神から授かった天の水を受ける傘の役目をしていたと考えられているため、その水で墨をすると文字も上達するといわれています。こうした本意を踏まえると短冊には「〇〇が欲しい」というような物質的な願いごとではなく、上達や夢を綴ったほうがいいようですよ。また、里芋の葉を入れている星うつしの器は、お皿に水を張って星をうつして楽しんでいたそうです。素敵な遊び方ですね。

 

笹竹にはあみ飾り、鶴、紙衣の3つの笹飾りを飾っています。あみ飾りは豊年豊作大漁を祈願するもので、幸せをすくいあげるという意味もあります。鶴は「鶴は千年亀は万年」といわれるように長寿の象徴とされています。紙衣は裁縫の上達や、「厄」や「病気」の身代わりになるとされ、子どもが健康に育つように笹の1番下に飾る風習があります。

 

また、「たなばたさま」のお歌にも出てくる五色の短冊の「五色」というのは、中国の陰陽五行節にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色で、陰陽五行説とは、古代中国の「木、火、土、金、水」の五つの要素がこの世のものすべての根源である、という説で「木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒」を表しています。七夕は元々中国の行事である「七夕(しちひき)」が奈良時代に日本に伝わってきたそうですよ。

  

先日、笹竹を少し触ってみました。

笹竹を触る機会ってなかなかないですよね。興味津々な様子でした。

 

昔の人は竹のように勢いよく成長する様子を子どもに重ね、健やかな成長を願っていたそうです。七夕の由来を知ることで昔の人がどのように暮らしていたのか、どのような願いが込められているのか、感じることができますね。家族で星を眺めたり、短冊を書いてお願い事をしたりと七夕行事を楽しんでいけるといいですね。保育園では、7日(火)に行事食として七夕そうめんや、おやつに七夕ゼリーがでます。(こちらは後期食以上のこんだてになります。)どんな給食だったのかお子様に聞いてみてくださいね。