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2020.08.04

7月の室内装飾「涼月」

  

 陰暦7月の異称である「涼月」は、文月の終わりには暑さもやわらぎ、涼しい風を感じる事もあるためその名が付けられたそうです。

7月の室内装飾では日本に昔からある、涼しい風を感じられる「風鈴」「扇子」「打ち水の写真」を展示しました。

  

昔、日本では「強い風は流行り病や邪気などを運んでくる災いのもの」と考えていました。そのため強い風で音が鳴る風鈴は、邪気を払ってくれるといわれるようになりました。

  

扇子を広げた形は「末広がり」に通じるため縁起が良いものとされ、おめでたい席での引き出物としても用いられてきました。

  

打ち水は、自宅の前の道や、庭に水をまくことで清涼効果を期待して行うもので、土ぼこりやほこりを抑える効果もあります。一方で、その場を清めるという神道的な意味合いもあり、人が出入りする場所への打ち水は「来客への気遣い」のひとつでもあったようです。

  

 玄関に飾ると、子ども達は「これなに?」と興味津々。風鈴を鳴らしてみるとチリン、チリン♪と涼しげな音が鳴り、「わー!」と素敵な笑顔で拍手をする子もいました。風鈴の音や柄、形が気になる様子で実際に触ったり、眺めたり、手を伸ばしていました。

 扇子も実際に持ってみると開いたり、閉じたりしながらそれぞれの柄を見ていました。お気に入りの扇子を見つけた子もいて嬉しそうな表情が見られました。

 保育者がパタパタと扇いでみると気持ち良い風を感じた様で「パタパタ~」ともっとやってと伝える様子や、真似をして扇子を振ってみる様子も見られました。「涼しいね」と声を掛けると「涼しいね〜!」と満足そうな子ども達でした。

  

 本格的に梅雨が明け、いよいよ暑い日も続きそうです。扇子や団扇、風鈴など触れながら一緒に涼しさを感じられたら素敵ですね。暑さに負けないように過ごしていきましょう!